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暗号技術関連サービス

お客さまの、暗号技術に関連するビジネスや研究開発などを総合的にサポートします。最新の標準化・技術動向の調査や、量子コンピュータ時代を見据えた『いま備えるべき対策』の具体化といった、お客さまの幅広いニーズにお応えします。

暗号技術調査

暗号技術のトレンドを的確に捉え、お客さまの事業戦略や研究開発に活かせる情報を提供します。

暗号技術動向調査

暗号技術の最新トレンドについて、技術的な側面からビジネス的な側面まで、幅広く調査・整理し報告します。

調査項目例:

  • 国内外の標準化動向(ISO/IEC、IETF、NISTなどの最新動向)
  • 主要ベンダーおよびクラウド事業者の暗号技術実装状況と今後のロードマップ
  • 関連法規制や業界ガイドラインへの適合性評価
  • 連合学習(Federated Learning)や秘密計算などの新たなデータ利活用技術と暗号技術の関連性

期待できる効果:

  • 最新技術動向に基づいた的確な意思決定
  • 事業戦略やシステム開発におけるセキュリティリスクの低減
  • 暗号技術に関するリテラシーの向上

暗号技術論文調査

最新の暗号技術に関する学術論文や技術文献を、お客さまの研究開発目的に沿って調査・分析し、暗号分野の研究開発活動を支援します。

調査内容例:

  • 特定テーマに関する論文の網羅的な抽出、整理、および要約
  • お客さまが注目されている暗号技術に関する類似手法の洗い出し、差別化ポイントの明確化
  • 安全性証明(セキュリティプルーフ)の要点整理、妥当性の評価支援

期待できる効果:

  • 研究開発の効率化と質の向上
  • 新規技術の早期発見や既存研究の改善や事業化
  • 専門知識の深化と研究者の育成支援

ソフトウェアの実装・性能評価

理論や論文上の暗号技術を実際に動作させ、その有効性や課題を明らかにします。

暗号アルゴリズム・セキュリティプロトコルの性能評価

標準化済み、あるいは標準化プロセス中の暗号アルゴリズムやセキュリティプロトコルについて、多角的な性能評価を実施します。机上調査をはじめ、実機検証やシミュレーション評価のような、実環境を考慮した性能評価にも対応します。

評価対象技術例:

  • 共通鍵暗号(AESなど)、公開鍵暗号(ECDSAなど)
  • ポスト量子暗号(PQC)の標準化方式と各候補方式
  • セキュリティプロトコル(TLS 1.3、QUICなど)

期待できる効果:

  • 客観的なデータに基づく技術選定
  • システム導入前のリスク洗い出しと対策
  • パフォーマンス課題の特定と改善策の検討

暗号アルゴリズム・セキュリティプロトコルのソフトウェア実装・評価

お客さまが考案された独自の暗号アルゴリズムやセキュリティプロトコルを、指定されたプログラミング言語や環境でソフトウェアとして実装し、その性能を定量的に評価します。

支援内容例:

  • 考案方式の特性を考慮した効率的な実装
  • 想定される利用シーンに基づき、暗号強度と処理性能(演算量・演算時間)のバランスを検証した上での、最適なパラメータセットの探索
  • 既存技術や論文で提案されている他者方式の実装による客観的な性能比較分析

期待できる効果:

  • 考案方式の実現可能性や実用性の検証(Proof of Concept)
  • 性能のボトルネックの特定と改善点の明確化
  • 学会発表や特許出願に向けた客観的データの取得

量子コンピュータ時代の次世代暗号コンサルティング

量子コンピュータ時代を見据えて、お客さまの重要な情報資産を保護するための次世代暗号戦略の策定を支援します。

ポスト量子暗号(PQC)導入コンサルティング

量子コンピュータの実用化によって、現在の暗号技術が無力化されるリスク(Y2Q(Years to Quantum)問題)への対応が急務です。NIST(米国国立標準技術研究所)が主導するポスト量子暗号(PQC)への移行を、お客さまのビジネス特性やシステム環境に合わせて包括的に支援します。

コンサルティング内容例:

  • 現状の暗号利用状況アセスメントとPQC移行ロードマップ(ハイブリッド運用から本格導入まで)の策定
  • 暗号資産(鍵、証明書など)の棚卸しと一元管理体制の構築(クリプト・アジリティの確保)
  • NISTのPQC移行に関するホワイトペーパーや各種ガイドライン(金融庁FISC安全対策基準など)に準拠した移行計画立案
  • PoC(概念実証)によるPQCアルゴリズムの先行評価と影響度調査
  • 段階的なシステム移行計画の策定、実行支援、および移行後の監査サポート
  • セキュリティ・コンプライアンス適合性評価、社内規程・調達仕様書の改訂支援

期待できる効果:

  • 量子コンピュータ時代を見据えた情報セキュリティ体制の確立
  • 事業継続性の確保とブランドイメージの維持・向上
  • 法規制遵守とセキュリティガバナンスの強化

QKD(量子鍵配送)・量子通信 動向調査

PQCと並び、量子コンピュータ時代における情報セキュリティの究極的な解決策の一つとして期待される「量子鍵配送(QKD)」および「量子通信」技術の最新動向を調査し、お客さまの事業への応用可能性の検討や導入戦略の策定を支援します。

調査・支援内容例:

  • 国内外のQKDネットワーク構築状況、実用化事例、および量子インターネット構想の進捗調査
  • 関連技術の国際標準化動向(ETSI、ISO/IECなど)や各国政府による研究開発助成プログラムの動向分析
  • お客さまのビジネスにおけるQKD/量子通信のユースケース分析と導入適合性評価

期待できる効果:

  • 将来の盗聴リスクに対する抜本的な対策の検討
  • 次世代通信技術を活用した新たなビジネスモデルの創出
  • 長期的な視点でのセキュリティ戦略立案