OpenFOAM®は、は様々な流体解析を行うための物理モデルや数値計算ライブラリを持ちます。加えて、オープンソースの数値解析ツールボックスとして、これらの機能が容易に再利用かつ改変が可能なライブラリ群として提供されていることも特徴の一つです。

OpenFOAMの主要な解析機能、ライブラリ群、プリプロセッサ及びポストプロセッサ(プリポスト)機能には以下のようなものがあります。

拡張性
OpenFOAMは、連続体シミュレーションに必要な各種機能を実装したライブラリ群とプリ・ポスト処理に有用な各種ユーティリティ群をあわせたものとして考えることができます。ライブラリ、ユーティリティに関する機能はすべて公開されたソースコードとして実装されており、目的に合わせた自由なカスタマイズが可能です。
OpenFOAMは主に流体解析を対象としていますが、微分方程式の数値計算や境界条件の数値計算上の取り扱いは流体解析に限るものではなく、他の分野にも適用でき、OpenFOAMをベースとした様々なシミュレーションの構築が可能です。
推奨環境
- OpenFOAMはLinux上の使用を前提に構成されており、Linux環境での利用が推奨されます。しかし、最近ではWindows上で動作するバイナリが配布されているバージョンもあり、Windows環境でも実行可能です。
- ライセンス数の縛りなく並列計算が実行可能というOpenFOAMの特徴を十分に活用するには、複数CPU(コア)を持つ計算機での利用が推奨されます。
- 複数のノードを持つ計算機クラスタの場合、Infiniband等の高速通信が可能な環境が推奨されます。
- *OpenFOAMはOpenCFD社の登録商標です。