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金型設計、発泡操作の効率向上に向けて

発泡樹脂製品の成形過程を可視化する発泡樹脂型内流動シミュレータを開発

2005年3月3日

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安念 満)は、株式会社ブリヂストン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:渡邉 惠夫)と共同で、2005年3月までに、ウレタンフォームなどの発泡樹脂の型内成長を予測する発泡樹脂型内流動シミュレータを開発しました。

ウレタンフォームは発泡させたウレタン化合物のことで、原材料のイソシアネートとポリオール成分が化学反応を起こして生成されます。高い柔軟性を利用して自動車シートなどのクッション材に、また、優れた断熱特性を活かして窓枠や冷蔵庫などの隙間充填材に用いられています。

発泡樹脂型内流動シミュレータは、ウレタン化合物などの発泡現象を解析し、ウレタンフォームの成長、充填を予測するソフトウェアです。金型に注入された原材料が、化学反応によって、炭酸ガスを含んだウレタン化合物に変化しながら金型内部に流れ込む際の、原材料やウレタン化合物の流動を計算することで、ウレタンフォームの型内充填の様子が予測できます。

従来、金型内のウレタンフォームの製品外観、成形性は経験的に推定されており、エア抜き孔の与え方、金型の傾斜、原料の注入方法といった条件の影響は、実験を繰り返して検討しなければなりませんでした。発泡樹脂型内流動シミュレータでは、それらの条件を変えた計算を簡単に行なうことができ、製品外観や成形性への影響を計算機上で検討することが可能となります。また、ウレタンの発熱、粘度の変化、炭酸ガスの発生を考慮した計算ができるため、製品品質に関わるエア溜まりの位置や欠陥発生のメカニズム、複数の材料を同時注入した際の液分かれ状態などが予測できます。

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