ページの先頭です

非定常流れ、空力騒音を高精度に予測

次世代流体解析ソフトウェア「FrontFlow/blue」の導入、解析コンサルティングサービスの提供を開始

2007年7月12日

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小原 之夫)は、2007年7月より、ものづくりの設計を支援する、次世代流体解析ソフトウェア FrontFlow/blueの導入、解析のコンサルティングサービスとして、「MIZUHO FrontFlow/blue コンサルティングサービス」の提供を開始いたしました。

「FrontFlow/blue」(以下、FFB)は、文部科学省次世代IT基盤構築のための研究開発「革新的シミュレーションソフトウェアの研究開発」プロジェクトにおいて開発されました。みずほ情報総研では、本プロジェクトに発足時(2005年)より参画し、FFBの開発への貢献を背景として、既に商用ライセンスを取得しております。今般、開始するMIZUHO FrontFlow/blueコンサルティングサービスでは、FFBの導入カスタマイズから解析実行、分析、さらにお客さまのニーズに応じた新規機能の開発をいたします。

文部科学省の本プロジェクトは、最先端の計算科学シミュレーションソフトウェアの実用化を目的に、様々な分野のソフトウェアを開発し、無償公開しています。これまでに、バイオ、ナノ、デジタルエンジニアリング、都市の安全・環境など9分野にわたるソフトウェア32件が公開されており、FFBはそのなかで「デジタルエンジニアリング」を担うシミュレーションソフトウェアとして開発されました(*1)。本プロジェクトは2008年3月で終了するため、今後は産業界における実用化と継続的な発展が重要となります。

FFBの特長は、例えばファンやポンプ等の流体機械や複雑形状周りの非定常流れ(*2)を高精度かつ短時間に予測できることであり、これまで、主にターボ機械内部流れや空力騒音の予測において多くの実績を有しています。

最先端の計算科学を利用した数値シミュレーション技術は、機械、車両、航空、電機など、社会の基盤を支える基幹産業において広く利用されており、ものづくりの設計現場にとって不可欠なツールとなっています。また、数値シミュレーション技術を駆使した設計の高度化は、日本の「知的ものづくり」を推進し、国際競争力の強化に資するキーテクノロジーであり、今後も複雑な現象を高精度に予測するツールとして一層、その役割は増していくと期待されています。

みずほ情報総研では、2009年度までに100件の受注を見込んでおり、今後はFFBを初めとする各種シミュレーターをお客さまのものづくり現場において広くご利用いただくべく、導入から新機能開発まで幅広いコンサルティングサービスを提供いたします。

MIZUHO FrontFlow/blueコンサルティングサービスの概要

  1. (1)FFBコンサルティングサービス
    • 導入サポート:
      FFBの導入から、解析の立ち上げまでをサポートいたします。
    • 解析コンサルティング:
      データ作成から、解析実行、分析までをサポートいたします。
  2. (2)受託解析サービス
    データ作成、解析実行、解析結果の分析を実施いたします。
  3. (3)新機能開発サービス
    お客さまのニーズに応じた新たな機能を提案、開発しFFBに実装します。

解析事例

プロペラファンまわりの流れ解析

プロペラファンまわりの流れ解析
(提供:東京大学生産技術研究所)

ドアミラー周り流れ解析

ドアミラー周り流れ解析
(提供:東京大学生産技術研究所)

  1. *1文部科学省次世代IT基盤構築のための研究開発「革新的シミュレーションソフトウェアの研究開発」については、東京大学 生産技術研究所のページをご参照ください。
  2. *2非定常流れ
    時間とともに変化する流動現象。例えば、ポンプ内部の水の流れや車体まわりの空気の流れなど。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
広報室 穂苅 由紀、平石 祐二
電話:03-5281-7548
E-mail:info@mizuho-ir.co.jp

サービスに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
サイエンスソリューション部 山出 吉伸、永野 勝尋
電話:03-5281-5324
E-mail:info@mizuho-ir.co.jp

お問い合わせ

担当:広報室
電話:03-5281-7548

ページの先頭へ