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Microsoft Excel上で動作、設計開発現場でLCAが実施可能に

製品環境評価ツール「LCA-Passport」を販売開始

2007年11月1日

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小原之夫)は、部品組立メーカーなどの設計担当者を対象とする簡易版の製品環境評価ツール「LCA-Passport(*1)」を開発し、2007年11月より販売を開始いたします。

近年、消費者における環境意識の向上や製品環境規制の世界的な広がりを背景に、製造業においては原材料の採取から製造、使用、廃棄に至るすべての過程を通して製品が環境に与える負荷の大きさを定量的に整理・評価するLCA(*2)への取り組みが行われてきました。とりわけ、2005年にEUでエネルギー使用製品に対するLCAの実施と製品設計への反映を要求するEuP指令(*3)が交付されたほか、国内においても部品や部材等のサプライヤー企業に対してLCAデータの提供を求める完成品メーカーが現れるなど、企業に対するLCAへの取り組みが一段と強く求められるようになっています。

従来、製品・サービスのライフサイクル全体を通じたデータ収集や評価には多様な知見やノウハウが必要であることから、LCAのほとんどは完成品メーカーや一部の部品組立メーカーの環境担当部署により、特定の製品のみを対象として、試験的に実施されてきました。また今後は、より多くの製品群へのLCA情報が要求され、それにともない各製品の設計開発を担当している部署がLCAを実施することが求められると思われます。

このような背景のもと、みずほ情報総研は、部品組立メーカーなどの設計開発担当者を使用対象者とした、Microsoft Excel(*4)上で動作する簡易な製品環境評価ツール「LCA-Passport」を開発いたしました。同ツールは、設計開発部署に必要な機能に特化するとともに、一般的な部品データベースに対応した入力フォーマットを用いることにより、最低限の知識でも短時間でのLCA実施を可能としています。また価格も、LCAの推進・取りまとめ部署用の基本パッケージ15万円、設計担当部署用の追加パッケージ1万円(いずれも税別、1パッケージあたりの価格)と初期費用を抑えました。あわせてLCAに関する教育研修やインベントリデータ(*5)整備、個別カスタマイズ等のオプションサービスを用意し、お客さまのご要望に応じたサービスを提供いたします。

みずほ情報総研は、強化されつつある製品環境規制に対応すべく、「LCA-Passport」をはじめとするLCA関連ソリューションや、製品含有化学物質管理などの化学物質に関する調査やコンサルティングなど、製造業の環境対応を多面的に支援し、お客さまの企業価値向上を目指してまいります。

  1. *1LCA-Passportは、みずほ情報総研株式会社の商標です。
  2. *2LCA(Life Cycle Assessment):製品やサービスの生涯を通じた環境負荷を科学的に分析・評価する手法です。
  3. *3EuP指令:エネルギー使用製品のエコデザインに関するEU指令。2005年発効。エネルギー使用製品のライフサイクルを通じた原材料・部品の使用や排出物、廃棄物の発生を定量的に評価するとともに、それらを設計に反映することを要求しています。
  4. *4Microsoft Excelは、米国 Microsoft Corporation の米国 およびその他の国における登録商標です。
  5. *5インベントリデータ:LCA において各段階の物質・エネルギー投入量と出力製品・環境負荷などのデータを指します。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
広報室 平石 祐二、佐藤 綾子
電話:03-5281-7548
E-mail:info@mizuho-ir.co.jp

サービスに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
環境・資源エネルギー部 前田 実
電話:03-5281-5282

お問い合わせ

担当:広報室
電話:03-5281-7548

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