ページの先頭です

計算資源の負荷を低減、より詳細な自由表面の解析が可能に

3次元混相流解析ソフトウェア「u-FLOW/AG」を新たに開発(特許出願中)

2007年11月29日

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小原 之夫)は、次世代流体解析プログラム 「u-FLOWシリーズ」(*1)の最新プログラムとして混相流の詳細な挙動を解析する3次元混相流解析ソフトウェア「u-FLOW/AG」を開発、2007年11月より販売を開始いたしました。

流体解析は、液体や気体がどのように流れるかを数値に表して解析するもので、原子力、電力、電機、自動車、航空業界など、幅広い事業分野の技術開発の現場で採用されています。また、各業界における要求の高度化により、より高度かつ精度の高い分析を可能とする流体解析プログラムへの需要が高まりをみせています。しかしながら、分析を高度化するためには大規模な高速コンピューターが必要となるなど、導入側の負担も大きくなっています。

今般、当社が開発した「u-FLOW/AG」は、計算精度が必要な箇所のみ格子を局所的に細分化して計算出来るAMR法(適合細分化格子法)を採用し、変化の小さい箇所に関しては初期格子のままとする一方、変化が大きくなると、格子を自動的に細分化し、詳細に解析します。この解析方法は、気体と液体の境目などで複雑な流れを示す自由表面部分に適応することで特に効率的な解析が可能となり、これにより、現在使用している計算機環境でも、高精度でありながら、効率的かつ高いパフォーマンスで解析できます。

業界において初めてとなるAMR法を用いた流体解析ソフトウェアにより、同等の計算資源で得られる結果の精度は従来に比べ大幅に向上(*2)するほか、従来のソフトウェアと同程度の解析を行う場合、計算結果を得るまでの時間を大幅に短縮することが可能となります。

みずほ情報総研では、2009年度までに30件以上のソフトウェアの販売を見込んでいるほか、今後は導入から適応、受託解析までのコンサルティングサービスを提供致します。

u-FLOW/AGの概要

  • 導入サポート:
    u-FLOW/AGの導入から、解析の立ち上げまでをサポートいたします。
  • 受託解析サービス:
    Gの導入から、解析の立ち上げまでをサポートいたします。

解析例 *3

解析例1 円柱まわりの流れ(単相)

解析例2 二次元気泡流れ(二相)

解析例3 三次元気泡流れ(二相)

解析例4 自由液面(比較計算)レベル1

解析例4 自由液面(比較計算)レベル3

解析例5 ダム崩壊

  1. *1「u-FLOW」はみずほ情報総研株式会社の登録商標です。
  2. *2例えば、3次元の自由表面の解析において、自由表面部分の格子のみを2段階細分化(一辺の大きさが1/4、体積が1/64)すれば、解析対象領域全体を同程度に細分化した場合と比べて全体で1/10程度の格子で解析が可能になります。
  3. *3u-FLOW/AGは計算プログラムであり、上記のようにイメージで表すためには別途、可視化用ソフトウェアが必要となります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
広報室 穂苅 由紀、平石 祐二
電話:03-5281-7548
E-mail:info@mizuho-ir.co.jp

サービスに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
サイエンスソリューション部 山崎 昇、永野 勝尋
電話:03-5281-5324
E-mail:info@mizuho-ir.co.jp

お問い合わせ

担当:広報室
電話:03-5281-7548

ページの先頭へ