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計算速度を飛躍的に向上させ、最大38倍の高速化を実現

GPU コンピューティングを活用した解析プログラム高速化ソリューションの提供を開始

2009年12月16日

みずほ情報総研株式会社

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小原 之夫)は、画像処理に利用されているGPU(Graphic Processing Unit)を活用した解析プログラムの高速化に取り組み、2009年12月より、「解析プログラム高速化ソリューション」の提供を開始することといたしました。

近年、自動車や携帯電話などのものづくり分野をはじめ、エレクトロニクス、ナノテクノロジー、金融、医療など幅広い分野において、現象の解明に様々な解析技術が活用されています。しかし、大規模な解析には高速演算処理を得意とする高性能なコンピュータが必要であり、導入やメンテナンスに高額な費用が掛かるため、これらを利用できない環境下では、「計算対象を簡易な条件に置き換える」、「テストケースを削減する」など、解析技術を十分に活用できない場面も少なくはありません。

一方で、従来は画像処理に利用され、低価格なコンピュータでも搭載可能なGPUの性能が大幅に向上し、科学技術計算などに利用するGPUコンピューティングの活用が注目されています。GPUコンピューティングでは、GPUの持つ並列演算性能を活かして、処理の順序を問わない複数の計算を並行して行うことで、高速化を実現します。

みずほ情報総研が提供を開始する「解析プログラム高速化ソリューション」は、(1)お客さまが高速化を希望する解析プログラム全体をGPUでの実行に適した構造にプログラミングし直す全体高速化と、(2)解析プログラムの中で計算の負荷の高い部分を特定しGPUを利用させる処理を組み込む部分高速化、の2パターンを想定し、いずれもNVIDIA社のハイエンドGPUとの併用で高速化を実現します※1。なお、当社において、物理シミュレーション、線形代数に適用したところ、従来のCPUによる処理と比較して17〜38倍※2の高速化を実現しています※3

本ソリューションを導入することで、例えば、機械や建築物の変形、大気や海洋の流れ等を対象とした大規模な解析において、お客さまは解析に要する時間を大幅に短縮できるだけではなく、これまでは費用や時間の問題から諦めざるを得なかったケースにまで解析の範囲を拡大することが可能となり、より詳細な検討や実験ケース数の削減が期待できます。

みずほ情報総研は、今後も先端科学技術を支える様々な解析ソリューションを基盤に、環境から、エネルギー、半導体、バイオまで、様々な分野のお客さまに新たな可能性を拓く最適なソリューションを提供してまいります。

  1. *1高速化を図るためには、解析プログラムのソースコードが必要です
  2. *2CPU:Intel® Xeon® 2.33GHz、GPU:NVIDIA® GeForce® GTX285 を使用しました
  3. *3解析プログラムによっては高速化に適していないアルゴリズムを有するものもあります

本ソリューションの詳細についてはこちらをご覧下さい。

  • *Intel および Xeon は、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporation またはその子会社の商標または登録商標です。
  • *NVIDIAおよびGeForceは、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの登録商標または商標です。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
広報室 井川 公規、平石 祐二
電話:03-5281-7548
E-mail:info@mizuho-ir.co.jp

サービスに関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
サイエンスソリューション部 鈴木 広一、永野 勝尋
電話:03-5281-5324

サイエンスソリューション部03-5281-5311

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