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資金調達・管理業務におけるIFRS対応をサポート

「借入金管理システム」に「時価評価オプション」機能を追加

2011年1月17日
みずほ情報総研株式会社

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、社長: 井上 直美)は、資金調達および管理業務の効率化を実現する「借入金管理システム」の追加機能として、長期負債の時価評価結果を出力可能な「時価評価オプション」を開発し、2011年1月17日より提供を開始します。

近年、上場企業の経営においては、グローバルな金融資本市場においての比較可能性を高めるため、「IFRS/国際財務報告基準(国際会計基準)」の導入が議論されており、「公正価値」の適切な情報開示がますます重要になってきています。特に、長期負債の時価評価額に関しては、金融庁の発表したIFRSの適用に向けたロードマップ案によると、2010年3月31日以後終了する事業年度に係る財務諸表への適用を義務付けられており、システムにおける時価評価額の算出機能が求められています。

このような背景の中、みずほ情報総研では「借入金管理システム」の追加機能として、「時価評価オプション」を開発しました。人的な対応の場合、スワップレートをもとにした簡易的な評価手法となりがちですが、本機能では、「借入金管理システム」に登録されている契約内容や既発行債券の銘柄情報、格付情報等の信用リスクを考慮できるため、よりお客さまのニーズに合わせた時価評価が可能です。ユーザによる操作も、市場金利、および信用リスク情報の取り込みおよび関連付けのみで算出いたします。また、条件を変更した場合の時価情報も、帳票出力と同様の感覚で簡単に再出力することができます。

「時価評価オプション」は、「借入金管理システム」本体との一括導入だけではなく、本体を利用中の企業においても、追加導入が可能です。また、本体の「借入金管理システム」はSAP、Oracle EBS等のERPシステムや、既存の会計システムとの仕訳連携の実績を多数有しております。当社では、本ソリューションについて、今後1年間で20社への導入を見込んでいます。

みずほ情報総研は、企業のIFRS対応へ向けたサポートとして、包括的なソリューションを提供しています。今回の債券、債務管理の「借入金管理システム」の追加機能を始めとして、今後もさらにソリューションの拡充、充実を図ってまいります。

借入金管理システム 概要

借入金管理システムは、資金調達および管理業務の効率化を目的としたシステムです。円貨借入契約をはじめ、金利スワップやキャップ契約、社債やCPの発行、外貨での借入等、様々な形態の資金調達および管理業務を行うことができます。オプション機能は、個別に導入可能であり、機能拡張が必要な場合、システムの稼動後に追加することもできます。

借入金管理システム

  • *「借入金管理システム」の本体機能のみを月額利用方式で提供している「助借/Tascal(タスカル)」ではカスタマイズ、オプション機能の追加はできません。

「時価評価オプション」の機能

時価評価計算対象

長期借入金、社債、金利スワップ、キャップの時価評価が可能です。変動金利については、フォワードレートをもとに将来の利払額を算出します。固定金利については予め決定されている利息額にて評価を行います。

時価評価計算に使用するパラメータ

  • フォワードレートの算出、現在価値の算出では、基準日時点での金利情報としてリスクフリーレート(LIBORやTIBOR(*1)および市場金利のスワップレート等)を使用します。これらの金利情報は、5パターンまで入力可能です。
  • 信用リスクを考慮する場合は、即発行債券の利回り情報、格付けに応じた利回り情報、または取引日ごとのスプレッドを参照情報とします。この参照情報は専用の入力シートから取り込むことが可能で、時価評価参考データ紐付機能にて契約ごとに異なる参照情報を設定することが可能です。

時価評価計算機能

入力していただいた参照情報をもとに基準金利、取引日ごとのディスカウントファクターや、フォワードレートの計算を自動で行い契約ごとのNPV(正味現在価値)を算出します。また、 ベーシスポイント(*2)単位で金利の変化値を設定することで、金利が変化した際の現在価値の変化額を算出することも可能です。

  • *1LIBOR(London Inter Bank Offered Rate)、TIBOR(Tokyo Inter Bank Offered Rate):
    それぞれ、ロンドンの銀行間取引の金利、東京の銀行間取引の金利を指す。ともに、金融機関が企業に貸出しを行う場合、貸出先の企業の与信情報を考慮する前の金利として取り扱われる。
  • *2ベーシスポイント: 1ベーシスポイントが0.01%に相当する。

本ソリューションの詳細についてはこちらをご覧下さい。
http://www.mizuho-ir.co.jp/solution/corporation/backoffice/finance/property/kariire/

みずほ情報総研のIFRS対応ソリューション
http://www.mizuho-ir.co.jp/solution/ifrs.html

IFRSバナー

みずほ情報総研は、上場企業やその子会社のIFRS対応を総合的にサポートするソリューションを提供しています。初期段階においては、制度GAP分析、経理担当者等への教育支援、全体シナリオの策定支援を、計画策定段階では、企業グループ全体を網羅する詳細調査、会計方針の策定、資産除去債務等に関するコンサルティングを実施しています。一般法人向けシステムソリューションとしては、ERP・財務会計・管理会計、連結会計、債権・債務管理、資産除去債務などに対応したシステムを構築いたします。また、運用開始後の定着化サービスまで、効率的、効果的なIFRS対応を実現するためのソリューションを提供してまいります。

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  • *SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。

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