デジタル化が急速に進展する中、社会・経済環境、企業や個人のお客さまが持っておられる様々な課題は、より複雑に関係し合い、その変化のスピードも加速化しています。かかる環境において、お客さまが真に必要とするソリューションの提供には、デジタル化を軸とした、幅広いリサーチ力、コンサルティング力やIT構築力（技術知見、システム基盤の設計力・実装力・運用力）の融合が必要であり、これが、〈みずほ〉が掲げる『次世代金融への転換』を実現する「金融を越える新たな価値創造」の源泉の一つとなっていくものと考えます。

MHIR・MHRI・MHTS・MHOS各社は、長きにわたり培ってきた、リサーチ力・コンサルティング力・IT構築力に関する多くの強みと実績を有しており、これらは、さらなる差別化の鍵となり得るものです。今回、各社の機能を有機的に結集・融合させることによって、〈みずほ〉における非金融ビジネスの中核会社として「金融を越える新たな価値」の提供力を飛躍的に向上させることを目的として、本再編を行うこととしたものです。

MHIR・MHRI・MHTS各社が有する、社会、経済の動向や将来見通し、お客さまを取り巻く諸課題に関する幅広い情報の分析・解析力、その解決に向けた提言力、ならびに、システム・デジタルテクノロジーに関するナレッジなどの「専門サービス提供機能」と、これらを支える技術知見、システム設計力・実装力といった「ITサービス提供機能」を有機的に結集・融合し、〈みずほ〉の「金融を越える新たな価値創造」を牽引する中核会社となり、お客さまへのソリューション提供力を飛躍的に向上させることを目指します。

今後、各社において統合の詳細に関する検討と準備を進めていき、2021年4月を目処に、MHIRを吸収合併存続会社、MHRI、MHTSを吸収合併消滅会社とする吸収合併により統合する予定です。

また、統合後の新会社では、デジタル化が進展する中、リサーチ力、コンサルティング力やIT構築力を有する多くの人材がグループワイドにそれぞれが持つ専門知見やスキル・ノウハウを最大限発揮し、多くのお客さまに付加価値の高いサービスを提供することを通じて、自らの専門性を高めていくためのキャリア支援を充実させるとともに、これらの専門人材にふさわしい人事・処遇制度を新たに構築する予定です。

MHIR、MHTSのシステム運用機能のMHOSへの集約は、2021年1月を目処に実施予定ですが、それに先立ち2020年6月にMHFGは、システム運用業務について子会社MHOSを通じて日本アイ・ビー・エム株式会社（以下「日本IBM」）と協業を開始する予定です。

MHOSが長年培った安定性の高いみずほ銀行のシステム運用ノウハウと日本IBMのグローバルな標準化ノウハウ・最新テクノロジーの融合により、高品質かつ効率化されたシステム運用の実現を目指します。

【再編スキーム図】

みずほ情報総研株式会社
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