株式会社みずほ銀行
みずほ情報総研株式会社
みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社
第一生命保険株式会社
株式会社QOLead
株式会社みずほ銀行(頭取:藤原 弘治)、みずほ情報総研株式会社(社長:向井 康眞)、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社(社長:大島 周、以下「みずほ第一FT」)、第一生命保険株式会社(社長:稲垣 精二、以下「第一生命」)、株式会社QOLead(社長:岩井 泰雅)は、本日、健康保険組合(以下「健保組合」)向けの医療費抑制支援事業に関する業務提携契約を締結しました。かかる業務提携契約を踏まえ、サービスの主体者となるみずほ情報総研、第一生命、QOLeadを中心に、2021年4月からのサービス提供開始に向け準備を進めていきます。
サービス「Healstep℠(ヘルステップ)」の概要
「Healstep(ヘルステップ)」は、AIを活用した将来の医療費予測の分析を通じて、健保組合の保健事業の効率化と医療費抑制を支援するサービスです。具体的には、AIを通じて将来の疾病リスクと将来医療費予測を可視化して、対応方針を策定し、保健指導サービス事業者とのマッチングや健康増進アプリによる継続的なフォロー、施策の評価・改善のご提案までをワンパッケージでサポートします。
また、「保健指導サービスプラットフォーム」(表:提供サービスの詳細「3.保健事業実行支援サービス」参照)を利用することで、保健指導サービス事業者各社の窓口を一本化し、契約手続きやサービス利用データの統合管理を通じて、健保組合の事務負担軽減やサービス利用状況のフォロー強化を実現します。
なお、AIの活用による将来医療費の可視化、およびそれに基づく保健事業の計画策定、疾病予防・重症化予防の実行支援、健康増進サービスの提供、実行後の効果検証までワンパッケージで支援するのは国内においても先駆的な取組みとなります。

表:提供サービスの詳細
左右スクロールで表全体を閲覧できます
サービスの種類 | サービスの内容 |
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<サービス提供予定事業者> ![]() |
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<健康増進アプリ(一例)>

〈みずほ〉・第一生命グループの目的
国内では少子高齢化が進み、社会保障費、とりわけ医療費支出が増大しています。人生100年時代に向けた健康増進・健康管理は一人ひとりの問題だけではなく、医療費負担の主たる担い手である健保組合にとっても喫緊の問題です。こうした背景を踏まえ、〈みずほ〉・第一生命グループの強みを融合し補完しあうことによって、さらに一歩進んだ効果的・効率的な保健事業の実現を目指します。
〈みずほ〉は、お客さまとの新たなパートナーシップを構築していく『次世代金融への転換』を目指しています。〈みずほ〉の強みである社会保障分野の専門性と、ヘルスケア分野のデータ分析・コンサルティングノウハウを最大限発揮し、金融を越える新たな価値を創造することでお客さま・社会の諸課題の解決に貢献していきます。
第一生命グループは、お客さまの「一生涯のパートナー」として、更なるQOL向上への貢献を目指します。従来の「保障」に加えて「健康・医療」に資する価値提供を通じ、健保組合の財務健全性の向上や事務効率化に貢献するとともに、組合員一人ひとりが健康で生き生きとした生活を送れるようサポートしていきます。
<各社の役割と連携イメージ>

【ご参考】
将来医療費予測AI
第一生命の生命保険事業を通じて得た保険医学の知見と医療ビッグデータ解析のノウハウを基に、みずほ第一FTおよびみずほ情報総研と共同で開発したプログラムで、今後5年分の医療費を予測します。将来医療費予測AIについては、慶應義塾大学医学部の宮田裕章教授と最新の医学的知見に基づいてモデルの高度化を目指しています。

A健保における本サービス実証実験の事例
(実施内容)
- 特定保健指導に該当しない未病層に対して、AI活用により将来医療費の増加が見込まれるリスク層を抽出。
- 健保組合より将来の健康リスク・生活習慣改善を喚起する案内文を送付後、希望した参加者に対して、約6か月間、食事・運動等の予防プログラムを提供。
(確認できた効果)
- 特定保健指導の予備群が自らプログラムに取り組むことで、効果的に将来の疾病リスクを抑制し、将来の特定保健指導層で予想される費用の抑制も期待できることを確認*。
- *将来医療費予測AIによる分析の結果、予防プログラム参加者1人あたり約7万円の将来の医療費抑制効果を確認。
(A健保の例であり、本サービスご利用による効果をお約束するものではございません)。
「Healstep」は、みずほ情報総研株式会社、第一生命保険株式会社、株式会社QOLeadの商標です。