国際特許事務所との包括業務提携について
2005年12月1日
各位
みずほ総合研究所
代表取締役社長 大内 俊昭
みずほフィナンシャルグループのシンクタンクであるみずほ総合研究所は、企業間および企業・大学間の技術移転ならびに技術交流を支援する『i・Trans(アイ・トランス)サービス』を展開しておりますが、知的財産権に関するサービスをさらに充実させるため、今般、わが国有数の国際特許事務所である志賀国際特許事務所(所長・志賀正武氏)と、包括業務提携契約を締結しましたので、お知らせいたします。
1. 背景
政府の「知的財産推進計画2005」など「知的財産立国」の実現に向けた様々な改革が後押しとなり、技術立社を標榜する企業では、新たな成長モデルとして知的財産を重視した、いわゆる「知的財産経営」への取り組みを強化し、収益性と企業価値の最大化を目指す経営戦略を推進しています。 こうしたなか、技術志向の高い企業に対し、当社の強みである「技術マッチング機能・経営支援機能」と、幅広い産業分野と国内外の知的財産権に精通する志賀国際特許事務所の「知的財産戦略支援機能」を融合することで、新たな経営支援サービスをご提供してまいります。
2. 今回の契約により可能となるサービス
(1) 知的財産経営コンサルティング
知的財産経営を積極的に展開しようとする企業に対し、有力特許事務所の高度なノウハウを組み込んだ、事業戦略・製品開発戦略策定支援、知的財産権の商品化・ライセンス化等によるキャッシュ・フロー創出支援等のコンサルティングをご提供してまいります。
(2) 特許等知的財産価値評価
単なる技術評価にとどまらず、インカムアプローチやマーケットアプローチなどの評価手法を取り入れた、知的財産権の経済的な価値・事業価値の評価を行います。
(3) その他知的財産権に関するトータル・サービス
上記のほか、提携特許事務所を通じてのライセンス交渉支援、技術契約支援や国内外の特許取得支援、侵害等リスク対応支援なども併せてご提供し、知的財産権に関するトータル・サービスを展開してまいります。
3. 今後について
今回の契約はエクスクルーシヴ契約とせず、今後も、有力な特許事務所等との連携を進め、お客さまの知的財産経営への取り組み支援を強化してまいります。
本件に続き、知的財産権に関する評価業務・ライセンス業務に長年の経験を誇る 工藤一郎国際特許事務所(所長・工藤一郎氏)とも、同様の包括業務提携契約を締結することといたしております。
以上
本件のお問い合わせ先
みずほ総合研究所
会員事業部(本件担当)
藤掛 康伸 TEL 03-3591-7848
村岡 ふみ TEL 03-3591-7849
総合企画部(広報担当)
土岐 進 TEL 03-3591-8824
【みずほ総合研究所のi・Trans(アイ・トランス)サービスについて】
- i・Trans(アイ・トランス)(intellectual property・Transfer)は、企業の技術ニーズや技術シーズ(特許情報等)をベースに、他企業や大学/TLOとの技術マッチング・アライアンスを支援する有料法人会員制度。
- マッチング先の企業や大学/TLOは、i・Trans会員企業に限らず、みずほフィナンシャルグループの取引先も対象としている。
- 技術ニーズ等に対しては、企業規模を問わず、幅広い技術分野・業種の案件に専門の担当者が対応。必要に応じて弁理士等外部専門家とも連携し、相手企業や大学/TLOに繋ぐことで、確度の高い技術マッチング・アライアンスを実現。
【志賀国際特許事務所について】
- 1965年開所。所員335名。弁理士47名。外部顧問弁護士2名。NY州弁護士1名)
- あらゆる技術分野をカバーするエキスパート集団
-多様な技術分野に関連する国内特許出願・外国特許出願・技術契約・特許侵害事件に対して、それぞれの専門技術分野のバックグラウンドを持つ国内外のスタッフが対応。 - 豊富な経験に基づく最高水準の知的財産戦略支援・活用アドバイス
-企業の知的財産戦略に欠かせない、事業化可能性の検討やパテントマップ作成、更には、ライセンシーの探索や契約交渉支援、特許等価値評価に多くの実績・ノウハウを有する。
【工藤一郎国際特許事務所について】
- 2000年開所。所員23名。弁理士7名。非常勤弁護士・弁理士1名。米国弁護士1名。
- 知財コンサルティングファームを実現
-特許出願はもちろんのこと知財教育、出願戦略から係争裁判、ライセンス交渉まで企業のあらゆるニーズに柔軟に対応。ワンストップの知財総合サービスを提供。 - 実績のある知的財産の価値評価
-大企業の知的財産価値評価の実績多数あり。業界技術分析から知的財産を梃子としたM&Aまで独自ノウハウを有する。