調査部 アジア調査チーム
概要
- 韓国・台湾の景気は、半導体等の輸出主導で回復しつつあるが、消費等の内需は高金利の据え置きで低迷。こうしたなか、インフレ収束と米国利下げ観測を受け、両中銀は利下げを窺う状況
- 一方、韓国・台湾では、不動産購入規制の緩和や景気回復期待などから、不動産貸出が増加し、住宅価格の上昇ペースも加速。両中銀は利下げを窺いつつ、不動産過熱リスクにも警戒する姿勢
- 韓国・台湾は、既に金利以外のツールで不動産過熱抑制策を講じており、9月に見込まれる米利下げ後に追随利下げがメインシナリオ。ただし、不動産の過熱が続けば、利下げは先送りの恐れ