調査部 経済調査チーム 主席エコノミスト 河田 皓史
概要
- 人手不足が叫ばれているにもかかわらず、有効求人倍率は低下傾向にあるほか、失業率も横ばい圏内の動きが続いており、月次の雇用関連指標は総じて冴えない動きが続いている
- 有効求人倍率はハローワークのプレゼンス低下により指標性が低下している可能性。失業率は横ばいながら労働力率は上昇しており就業者数は増加。雇用動向は今のところ堅調と評価可能
- 一方、堅調な雇用のもとでの長期失業リスクの低下は「選ばれる努力」としてのリスキリングのインセンティブを低下させる可能性。政府によるリスキリング推進政策の継続が期待される