調査部 経済調査チーム 主席エコノミスト 酒井 才介
概要
- 自民党総裁選は石破氏が当選。豊富な経験・論客としての実績を通じた「安定感」が評価された模様。経済政策の大枠は岸田政権の政策路線を踏襲し、財政規律には一定の安定感が期待できる
- 岸田政権の「人への投資」拡充や「貯蓄から投資」加速等の政策の方向性は評価できる。新政権においては、岸田政権が促進した政策を発展させるとともに、残された課題への対応が重要
- 財政・社会保障制度を持続可能にするため負担増の議論から逃げない石破氏の姿勢は評価できる一方、成長戦略はやや見えにくい印象。供給制約が強まる中、労働生産性の上昇促進が重要に