調査部 シニアアジア経済エコノミスト 江頭 勇太
yuta.egashira@mizuho-rt.co.jp
概要
- 第一次トランプ政権以降の米中対立の下でもASEANの輸出は高い伸びを維持。中国からの代替で対米輸出が増加すると同時に、政治的中立性を活かし対中輸出も拡大
- 米中双方がASEANからの部材調達を増やしたことにより、ASEANの生産は2016~23年にかけ+2%押し上げられた試算。こうした「漁夫の利」による生産押し上げ効果は特にベトナムで大
- 他方、ASEANの中国からの部材調達も増えており、対米輸出品に含まれる中国製品が増加。今後、こうした中国製品の「迂回輸出」がASEANと米政権との貿易摩擦に発展するリスク