調査部 シニアアジア経済エコノミスト 江頭 勇太
yuta.egashira@mizuho-rt.co.jp
概要
- 第二次トランプ政権による関税政策の下でもアジアの輸出は堅調が継続。AIブームによる電子機器需要の拡大や中国からの対米輸出代替が押し上げ。FDIも「チャイナ＋1」のもと引き続き堅調
- 一方、対中関税引き上げに伴う中国製品のASEANへの流入加速は地場・日系企業にとって脅威に。中国製品は品質面でも日本製品に徐々にキャッチアップ
- 関税による米国景気悪化を懸念した「ドル離れ」の動きからアジア各国の通貨には増価圧力。特にマレーシアやタイで通貨高が進行しており、日系企業の現地通貨建て収益を圧迫