みずほ経済・金融マンスリー
(2022年9月22日号)
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今月の内外経済・金融市場動向・評価
- 世界の週間新規感染者数は減少ペース鈍化。日本の新規感染者数は第6波ピークを下回る水準まで減少
- 米国の雇用増勢は鈍化、求職者増と合わせFRBには朗報も賃金インフレへの警戒継続。8月の物価指標は高止まり、流通段階のマージン拡大が財物価を押し上げ。ユーロ圏の8月の景況感は2カ月連続50割れ、7-9月期のマイナス成長に現実味。8月のユーロ圏消費者物価は4カ月連続で過去最高を記録、ECBは賃金インフレ発生を警戒。中国の8月の経済指標は軒並み改善も、楽観視はできず。人民元相場は、中国人民銀行の利下げや米FRBのタカ派姿勢に反応して元安が進行し、1ドル=7元を割り込む
- 日本の8月貿易収支の赤字幅は過去最大に、輸入増の一方で、輸出には頭打ち感。法人企業統計4~6月期の経常利益は製造・非製造とも増加、資源高を消費回復が打ち返し
- 米長期金利は、米CPI公表後FRB利上げ加速の見方が強まり3.5%台まで上昇。米国株式市場は、利上げ加速懸念等から、大幅下落。ダウ平均は、日中の下落幅として年初来最大となる1,200ドル超の下落。ドル円相場は、一時1ドル=145円近傍まで円安・ドル高に進展