みずほインサイト
高インフレに苦しむアジア新興国
─ 物価・金利上昇で 2023年の景気は減速 ─
2022年8月1日
調査部アジア調査チーム エコノミスト 越山祐資
yusuke.koshiyama@mizuho-rt.co.jp
概要
- アジアでは、欧米に遅れてコロナ禍からの景気回復が始まったが、域外を起点とするインフレの高進と、米欧の利上げによる通貨安への対応を強いられ、早くも利上げ開始
- 今後、商品価格の一服で輸入物価要因のインフレ圧力は収束。しかし、人手不足や物価抑制策縮小により、国内要因のインフレ圧力は残存。結果的に、アジアでは高インフレが継続へ
- アジアでは、高インフレの継続を背景に、利上げ局面が続く公算。2022年にコロナ禍からの回復で景気は上向くものの、2023年は物価上昇と金利上昇で景気は減速する見通し