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「強国」路線を継続する中国

─ 3期目を始動させた習近平指導部が直面する課題 ─

2022年11月02日

調査部 アジア調査チーム主任エコノミスト 月岡直樹
naoki.tsukioka@mizuho-rt.co.jp

要旨

  • 中国共産党の習近平総書記が、2022年10月16日~22日開催の党大会を経て、3期目の指導部を発足させた。党内序列2位には李強氏が入り、2023年3月の全人代で国務院総理に就任する見込み
  • 習氏は、西側と異なる発展モデル「中国式現代化」を強調した。社会主義現代化強国の完成を目指す中長期目標をあらためて提示しており、従来の「強国」路線を継続する
  • 新指導部が早急に対処すべき課題は、ゼロコロナ下で長引く消費の低迷と不動産市況の悪化である。足元の状況が長引けば中長期目標の実現もおぼつかない。早くも経済政策の巧拙が問われている
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