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制裁の影響が徐々に広がるロシア

─ 当初想定ほど悪化せず、中長期的には成長力低下へ ─

2022年9月30日

調査部 アジア調査チーム 主席エコノミスト 対木 さおり

概要

  • ロシア経済は、ウクライナ侵攻に対する経済・金融制裁の打撃を受けているが、成長率およびインフレ率とも当初に想定されていたほどは悪化せず
  • その要因は、①輸出が非制裁国向けに増加し、経済を下支えたこと、②輸入は制裁で減少したが、それゆえに貿易黒字が拡大したため、ルーブル相場は安定しインフレ圧力を緩和したこと
  • 当面の経済は、非制裁国への輸出継続で支えられよう。しかし、侵攻が長期化すれば、制裁による外国製部品不足のボトルネックや、外資企業の撤退加速等で、潜在成長率は低下へ
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