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ブラジル大統領選挙と政策展望

─ 政策転換と「ブラジルコスト」の行方─

2022年10月7日

アジア調査チーム 主席エコノミスト 西川珠子

概要

  • ブラジル大統領選挙は10月30日に決選投票を迎える。ルラ元大統領が勝利し左派政権が復活する場合でも、議会では右派勢力が伸長しており、急進的な政策転換は回避される見込みである
  • 左派復権の場合は、財政・税制・労働政策等、個別政策の軌道修正により、金利・税負担・労務コスト面での高い「ブラジルコスト」が右派政権続投の場合に比べて高止まりする可能性が高い
  • 財政規律の緩みによる歳出拡大が高金利是正の阻害要因となるほか、法人税率引き下げの機運は低下し、最低賃金引上げや労働者保護の強化が労務コストの増加圧力となりうる
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