みずほインサイト
米国のインド太平洋経済戦略
─ IPEF等を通じたフレンド・ショアリング推進 ─
2022年5月31日
調査部 主席研究員(プリンシパル) 菅原淳一
junichi.sugawara@mizuho-rt.co.jp
概要
- 2022年5月20-24日のバイデン米大統領による日韓歴訪は、これまで「空白」とも言われたバイデン政権のインド太平洋地域への経済的関与の意思と戦略を明らかにする機会となった
- 東京では、日本との二国間協力の強化だけでなく、同地域の14カ国が参加する「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の立ち上げやQuad(日米豪印)でのサプライチェーン強靱化も図られた
- 米国は、これらを通じて価値を共有する同志国による安全で信頼できるサプライチェーン、いわゆる「フレンド・ショアリング」の構築を目指している。今回の日韓歴訪はその一歩となった