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利上げ局面の米新車販売

─ 供給制約が解消に向かうことで来年は増加の見込み ─

2022年9月5日

調査部付 みずほ銀行産業調査部
米州調査チーム出向(ニューヨーク駐在) 調査役 大澤秀暁
hideaki.ohsawa@mizuhogroup.com

概要

  • 米国のインフレ要因の1つは自動車価格の上昇であり、半導体不足など供給制約によってもたらされた面が強い。供給制約の最悪期は過ぎ、今後、新車供給は徐々に回復すると予想される。
  • 一方、今後の金利上昇などは新車需要を抑制する要因になる。しかし、足元の新車販売が供給制約の影響で低位にあるため、供給制約の解消とともに新車販売は回復に向かうとみられる。
  • 加えて、これまでの繰延需要の発現や、供給回復による販売価格の低下などが需要を下支えする。利上げ局面としては異例だが、2023年の米新車販売は前年比で増加する見通しである。
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