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前途多難なタイのセーター政権

─ 拡張財政によるインフレや政治混乱リスクに注意 ─

2023年11月1日

調査部アジア調査チーム 主任エコノミスト 越山 祐資
yusuke.koshiyama@mizuho-rt.co.jp

概要

  • タイで4年ぶりの総選挙の結果、混乱を経て民主派と軍政派による11党の「大連立」政権が成立。反軍政の有権者との軋轢がバラマキ型政策の誘因になるほか、今後の政治混乱の火種が残る形に
  • 短期政策の目玉であるデジタル通貨給付策には一定の消費押し上げ効果を見込むが、財政への負担やインフレ高進の懸念。中長期的に高インフレが定着する可能性も否定できず
  • 中長期的な目標として年率5%以上の成長を掲げて拡張財政を正当化も、実現に向けて連立内の利害調整など課題山積。また、蓋然性は高くないものの2024年5月前後の政局不安定化リスクに留意
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