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輸出減少で新興国景気が減速
─ 背景にある世界的な在庫調整は当面続く見通し ─
2023年7月24日
調査部アジア調査チーム 上席主任エコノミスト 井上 淳
jun.inoue@mizuho-rt.co.jp
概要
- 新興国では、主要な需要地である米国、欧州、中国向けの輸出が減少。背景には世界的な在庫調整による財需要の減少があり、当面は輸出の下振れが続く見通し
- そのため、新興国では外需依存の高い国を中心に景気は減速へ。なかでもベトナムへの影響は大きく、輸出の減少が関連産業の雇用・所得を通じ、内需にも波及しやすい試算結果
- 足元で内需が堅調なメキシコや、インバウンド需要の回復に沸くタイも、在庫調整の影響が当面続くと予想されることから、今後は輸出減少が内需に波及するリスクに要注意