ページの先頭です

みずほインサイト

全文ダウンロードはこちら(PDF/1,142KB)

リポートに関するアンケートにご協力ください(所要時間:約1分)
(クアルトリクス合同会社のウェブサイトに移動します)

ユーロ圏の賃金インフレリスク

─ まだECBは、利上げの手を緩められず ─

2023年3月24日

調査部 経済調査チーム

要旨

  • ユーロ圏では、潜在的なインフレ圧力の高まりに対する警戒が続いている。賃金上昇ペースがこれまでに比べ加速しており、さらに加速するリスクがあることが背景にある
  • 賃金上昇率はインフレを上回るほどには加速しない可能性が高い。推計では2023年の賃金上昇率は前年比+3.7%にとどまる。消費は伸び悩み、インフレ(+5.4%と予想)の鈍化が続くだろう
  • ただし、労働需給ひっ迫が構造的要因により常態化するリスクや、政治的な要因で大幅に賃金が引き上げられるリスクなど、懸念材料は多い。賃金インフレへの警戒感はまだぬぐい切れない
ページの先頭へ