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物価の基調をどうみるか
─ 2024年度初のサービス価格改定が正念場 ─
2023年11月30日
調査部 経済調査チーム 主席エコノミスト 河田 皓史
hiroshi.kawata@mizuho-rt.co.jp
概要
- 日本でも2%を上回るインフレが続いている。日銀が公表する「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」も含めて、インフレの基調を表す指標は軒並み2%を上回っている
- サービス価格も2%を超えているが、一部の品目が全体を大きく押し上げる姿。デフレ期以降に硬直化した「岩盤」品目に目立った動きはなく、賃金由来の「第二の力」は未だ限定的
- こうした岩盤品目の価格改定は、年度初の4月に集中する。2年連続で高めの賃上げが実現する可能性が高まる中、焦点は2024年度初のサービス価格改定に移っていくだろう