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インフレ残存で減速する豪州経済

─ 労働市場のひっ迫が続き高金利維持、消費は低迷 ─

2024年3月29日

調査部 アジア調査チーム 主席エコノミスト 対木 さおり
saori.tsuiki@mizuho-rt.co.jp

概要

  • 2022年以降のインフレと高金利で豪州経済は減速が続き、一人当たりGDPは悪化が続く。インフレと高金利に加え、過剰貯蓄の取り崩しと可処分所得の伸び鈍化で消費は低迷
  • 他方で、若い人口動態や海外投資に支えられ住宅投資需要は根強く、企業収益や投資は減速しつつも高水準を維持。企業投資の背景には、人手不足による省力化投資ニーズもある模様
  • 今後は、住宅需要と人手不足でインフレ圧力は残存。これまでの豪州経済を抑制してきた高金利の修正にも時間を要し、2024年も成長鈍化が続く見込み
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