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金利上昇は家計にとってプラスか
─ 「金利のある世界」における家計への影響試算 ─
2024年4月2日
調査部 経済調査チーム
概要
- 今後、日銀が政策金利を本格的に引き上げる「金利のある世界」が実現したケースを想定し、家計に及ぶプラス・マイナス影響をシミュレーション
- 金利上昇に伴って家計の住宅ローン利払い負担が増すものの、預金・有価証券といった金融資産からの所得が増加し、全世帯平均では最大で差し引き7.7万円/年のメリットが生じる
- 一方、対象を負債保有世帯に限ると、若年層や低中所得層を中心に利払い負担増の悪影響が大きく、30~39歳世帯では差し引き55.5万円/年のデメリットが生じると試算される