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「金利のある世界」と財政

─ 金利上昇で問われる財政の持続可能性 ─

2024年4月4日

調査部 経済調査チーム 主席エコノミスト 酒井 才介
saisuke.sakai@mizuho-rt.co.jp

概要

  • 「金利のある世界」が実現した場合、中期的に長期金利が名目成長率を上回り利払費増が税収増を上回ることが懸念され、基礎的財政収支黒字がなければ債務残高対GDP比の発散リスクが高まる
  • 債務残高対GDP比を維持するため消費税率換算で15%程度の引き上げが必要となる可能性。段階的な消費税増税や長寿化に合わせた社会保障改革等により、中期的に財政収支を改善させる必要
  • 財政改革と合わせ、人への投資、働きながら子育てできる環境整備、健康寿命の延伸・リスキリングによる高齢労働者の活用等を進め、家計所得の増加期待を醸成することが将来不安解消の鍵
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