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円安で広がる企業の規模間格差

─ 中小企業では円安が2024年度利益を1.3%下押し ─

2024年6月18日

調査部 経済調査チーム 主席エコノミスト 服部 直樹
調査部 経済調査チーム エコノミスト 中信 達彦

概要

  • 為替介入後も歴史的な円安水準が続き、2024年度平均では2023年度対比で円安が5%超進展すると見込まれることを受け、2024年度の経常利益に対する円安の影響を企業規模別・産業別に試算
  • 大企業では円安が経常利益を1.9%押し上げる一方、中小企業では1.3%下押し。中小企業は輸入コスト増加の負担が大きいほか、対外直接投資の収益増加メリットを得にくいことが原因
  • 中小企業は輸出関連産業を含めて27業種中23業種で円安が利益にマイナス。規模間格差の拡大は経済全体にも悪影響を及ぼす可能性があり、企業部門の健全な成長に向けた支援を行う必要
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