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米国財政の持続可能性と金利動向

─ 中長期的な懸念は残存も、長期金利は安定的に推移 ─

2024年3月29日

調査部 総括・市場調査チーム エコノミスト 嶋中由理子
yuriko.shimanaka@mizuho-rt.co.jp

概要

  • 米国の金融市場では、財政の持続可能性への関心が徐々に高まっている。背景には、債務上限問題や予算審議を巡って、中長期的な財政悪化に対する懸念が徐々に意識されたことがある
  • 2023年度の財政赤字はコロナ禍以降過去最大となった。金融引き締めによる金利上昇で公的債務の利払い負担が増加しており、赤字の拡大要因となっている
  • 米国財政は中長期的な悪化が見込まれるも、インフレが収束し、政策金利が3%台まで低下すれば、持続可能な範囲内。タームプレミアムが抑制されることで長期金利は安定的に推移しよう
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