みずほインサイト
米国消費の二極化と企業決算
─ 生成AIを用いた分析 ─
2024年6月3日
調査部 経済調査チーム エコノミスト 菅井 郁
kaoru.sugai@mizuho-rt.co.jp
概要
- 米国の個人消費は堅調さを維持する一方、クレジットカードの延滞率が上昇するなど、低・中所得層の一部は長引くインフレと高金利によって苦境に陥っている
- 消費関連企業の直近決算は増収と減収が拮抗。生成AIを用いた分析では超富裕層・高所得層をメインターゲットとする企業が増収の一方、一般層は減収。米消費の二極化を示す結果に
- 二極化の進展は金融当局の意思決定を困難にするほか、低・中所得者の不満が現政権に向かうことを通じて、大統領選・議会選にも影響を及ぼす可能性がある