みずほ経済・金融ウィークリー(2021年12月6日号)
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先週の内外経済・金融市場の動向
- 欧州の一部でコロナの感染拡大が続くほか、米国でも感染者数が増加。オミクロン株への懸念もくすぶる。日本の感染者数は引き続き低水準で推移
- 米国の11月雇用者数は減速も、労働需要は強く失業率は低下。供給制約には一部緩和の兆し。パウエルFRB議長は議会証言でテーパリング加速を検討する方針を表明。11月のユーロ圏消費者物価(速報)は前年比+4.9%と、前月(同+4.1%)から加速。エネルギーの他、サービスや財などの価格全般が上昇。中国の11月製造業PMIは、電力制限緩和による生産の回復が寄与し、3カ月ぶりに景況判断の節目を上回った
- 日本の10月鉱工業生産は4カ月ぶりのプラス。11月以降は自動車生産も本格復調へ
- 金融市場は、引き続き、オミクロン型変異株感染拡大に対する警戒感からリスクオフの動き。米長期金利は低下し、1.3%台へ。日米株式市場は下落
来週の注目点
- 米国の11月CPIでは、コアインフレ率が再加速し、広範な品目でのインフレ上振れが続く見込み。日本の7~9月期実質GDP(2次速報)は前期比年率▲2.8%と、1次速報(同▲3.0%)から小幅上方修正を予想するも、低迷が続いたとの見方は変わらず