ページの先頭です

みずほ経済・金融ウィークリー
(2022年5月17日号)

先週の内外経済・金融市場動向・評価

  • 世界の新規感染者数は一時的に増加しているが、欧米を中心に感染対策緩和の流れは変わらず。日本は5月連休明けの検査増で新規感染者数が再び増加
  • 米国の4月コアCPI上昇率は前月比+0.6%と高止まり。消費者のインフレ期待も上振れたままであり、強いインフレ圧力の残存を示唆。ユーロ圏の3月鉱工業生産は前月比▲1.8%と2カ月ぶりに減少。資源高による生産コストの増加や供給網混乱による部材調達難が背景。中国の4月の自動車販売は前年同期比▲43.4%と大幅減。生産拠点が比較的集中する吉林省、上海市等での感染による減産が影響
  • 日本の3月経常収支は黒字幅が拡大。4月は貿易赤字の拡大が予想されるが、4~6月期全体でみれば経常収支の赤字転落は一先ず回避される見込み
  • ダウ平均は、FRBによる積極的な金融引き締めへの警戒や景気減速懸念を背景に、年初来安値を更新。足元では下げ止まり、反発。日本株も、米国株に連動する形で下落

今週の注目点

  • 米国の4月のコア小売売上高はインフレ下も高水準が続くと予想。同月の中古住宅販売件数は3カ月連続の減少となる見込み
  • 日本の4月全国CPIは、昨春の携帯電話料金の大幅値下げの影響が剥落し、コアCPI(生鮮食品を除く総合)が前年比+2%超まで上昇する見込み
ページの先頭へ