みずほ経済・金融ウィークリー
(2022年8月9日号)
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先週の内外経済・金融市場動向・評価
- 世界の新型コロナ新規感染者数は、ほぼ横ばい。日本は引き続き新規感染者数が世界最多だが、増加ペースは徐々に減速し、第7波は8月前半にピークアウトする見込み。現時点で17府県がBA.5対策強化地域に指定されているが、モビリティへの影響は限定的となる模様。中国の感染者数は、8月に入り再拡大の兆し
- 米国の7月雇用統計は、景気後退懸念が強まるなかでも、労働需給のひっ迫が継続していることを示す結果。賃金の伸びも高止まり。ユーロ圏の6月生産者物価は前年比+35.8%(5月:同+36.2%)と一先ず上昇一服。BOEは政策金利を50bp引き上げ
- 日本の6月毎月勤労統計では、名目賃金が前年比プラスを維持する一方、物価高騰を受け実質賃金は下落傾向。日本政策投資銀行が公表した2022年度の設備投資計画は、EV関連や省人化投資を中心に高い伸び
- 米国10年国債利回りは、複数のFRB高官によるタカ派発言や、市場予想を上回る米国経済指標から、利上げペースが減速するとの見方が後退し、上昇
今週の注目点
- 米国の8月コアCPIの前年比上昇率は再加速し、6%台の高い伸びとなる見込み。賃金上昇が反映されやすいサービス価格が上昇すると予想。日本の7月国内企業物価指数は、原油や金属価格の下落を受けて前年比伸び率が縮小する見込み