みずほ経済・金融ウィークリー
(2022年8月16・23日合併号)
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先々週・先週の内外経済・金融市場動向・評価
- 日本の新型コロナ新規感染者数はお盆明けに急増。都市部に比べ地方の増加が目立ち、帰省や旅行による地方への移動が影響した模様。感染の先行指標である相談件数は減少傾向を維持しており、第7波がピークアウトしたとの見方は変わらず
- 米国の7月CPIヘッドラインの伸びは鈍化したが、コアCPIは高止まり。同月の小売売上高は引き続き個人消費の堅調さを示す結果。ユーロ圏の6月圏貿易収支は、8カ月連続の赤字。中国の7月経済指標は軒並み鈍化で、内需の弱さが鮮明に
- 日本の4~6月期GDPは年率+2.2%とプラス幅拡大(1~3月期:同+0.1%)。7~9月期は感染拡大で低調なスタートだが、回復基調を維持する見込み。7月の貿易収支は赤字幅が拡大。中国向け輸出量が上海ロックダウン前の水準に戻らないほか、米国向けも減少基調が継続。7月の全国コアCPI(生鮮食品を除く総合)は前年比+2.4%と伸び拡大。年末に向け3%を超える可能性も
- 米国の10年国債利回りは、欧州主要国金利上昇の流れを受け、3.0%台まで上昇。ユーロドル相場は、欧州天然ガス価格の急騰による景気後退懸念から、1ユーロ=0.992ドル台へ大幅なユーロ安に
今週の注目点
- 米国の7月コアPCE(個人消費支出)デフレーター前年比は4.0%台後半で高止まりする見込み。FRBのインフレ警戒モードは継続。日本の8月都区部コアCPIは前年比+2.5%と上昇ペースが加速する見込み。生鮮食品を除く食料品の価格上昇が押し上げ要因に