前職の大手システムインテグレーター企業にて、私はサービス業界向けの基幹システム開発を担当していました。システムの要件定義からリリースまで開発に関する一連の流れを経験した後、プロジェクトリーダーとして案件マネジメントを担うなど、マネジメントと開発実務の両方でスキルを身につけてきました。上流工程を経験する中で、次第により経営に近いポジションでお客さまの事業や業務の課題解決に資するシステムのあり方を検討する役割を担いたいとの思いが強くなり、転職を考えるようになりました。というのも、前職ではお客さまがシステム化の範囲や方針を決めた後に私たちがアサインされることが多く、経営や事業にとってどのようにシステムを位置づけるかという視座で考えることが難しかったのです。そのため経営課題の解決からIT戦略の策定に挑戦できる当社に転職することを決意しました。

IT戦略チームは、民間企業、官公庁のクライアントに対するIT戦略やIT中期計画、システム調達支援等のシステムコンサルティングを行う組織です。その中で私は、課長として課メンバーを率いるとともに自らも案件を担当するプレイングマネージャーとして取り組んでおり、システムコンサルティングの最前線を担っている自負があります。ITというと、どのようなツールを導入していくか提案するといった話を想像されるかもしれませんが、私たちが向き合うのは、経営や事業環境の変化に対してどのようにITを位置づけていくか、システムをどう再整備していくかという大きなテーマです。事業戦略や組織人事、会計経理とも密接に関わる業務のため、当社内の専門チームとタッグを組んでプロジェクトを進行することも多々あります。たとえば、みなさんの知るような大企業が複数社にまたがる企業合併を実施した案件では、チームを組んで合併後のシステム全体のあるべき姿を検討しました。このような上流工程でのシステムコンサルティングを担うチャレンジングなプロジェクトが当社には数多くあり、大きな達成感を得られる環境だと私は思っています。

IT戦略を提案していくポジションを担う中で魅力だと感じるのは、国内上場企業の約7割をカバーする<みずほ>の多様な業界業種のお客さまへ提案していけること。また、OneMIZUHOのもとグループ内企業と連携することも多く、グループシナジーを基盤とした唯一無二の価値提供を目指せることだと考えています。そのような価値創造へ、とりわけ私が注力しているのが、みずほ銀行の法人営業担当との情報交換であり、お客さまが抱える課題に対して迅速に対応していけるよう連携体制の構築です。また、当社内のリサーチ&コンサルティングユニット内で勉強会を行うこともあります。チーム内にとどまらず部門横断で積極的にビジネスを拡大していけるのが、当社でITコンサルティングを担っていく際の魅力だと考えています。

デジタルトランスフォーメーション（DX）を主軸に、経営や事業、業務変革に向けたコンサルティングを行っていきたいと考えています。業務の効率化やシステム調達支援等もDXの一部ではありますが、これからはお客さまのビジネスにおける新たな価値提供、ビジネスモデル改革に資する、いわゆる「攻めのDX」に注力していきたいです。さまざなクライアントと関わり現場でのヒアリング等を行っていますが、中にはなかなか一歩踏み出せない企業も多くあります。そのような経営陣から一番に相談してもらえるような良きパートナーとして、ITを活用し事業変革へつながる大きな意思決定をサポートしていくのが私のビジョンです。