Introduction

4名の新入社員に、みずほリサーチ&テクノロジーズを選んだ理由、実際の仕事感など、就職活動から入社後の今に至るまで、感じている「リアル」を語り合ってもらいました。

Profile

  • 社会政策コンサルティン
    グ部
    ヒューマンキャピタル
    創生チーム

    渡邉 夏子 Natsuko Watanabe

    法学研究科
    政治学専攻

    社会保障分野を幅広に取り扱う部署において、特に雇用・労働分野における官公庁向けの調査研究、コンサルティングに従事。ヒアリング・アンケート調査に加え、研究会、セミナー等の運営も担当。

  • サステナビリティ
    コンサルティング第1部
    エネルギービジネスチーム

    高津 尚人 Naoto Takatsu

    総合理工学府環境
    エネルギー工学専攻

    官公庁や民間企業を対象とした、エネルギー関連分野の調査業務に従事。現在、洋上風力発電の入札支援業務を中心に、多数のプロジェクトに参加している。文献調査、ヒアリング調査、委員会運営業務などを担当。

  • IT本部 第6事業部第3部

    高須賀 幸恵 Yukie Takasuka

    人間・環境学研究科
    相関環境学専攻

    〈みずほ〉が展開するキャッシュレス「J-Coin Pay」の法人企業向けサービスである「J-Coin Biz」の開発を担う。また、他にも一般法人向けのシステム基盤更改案件にて、クラウドを活用した開発プロジェクトを担当。

  • IT本部 第4事業部第4部

    山本 大貴 Daiki Yamamoto

    外国語学部
    外国語学科卒

    世界各地にある〈みずほ〉の海外拠点で利用されている勘定系システムを全面的に刷新する「SEIBI」プロジェクトに参画。このプロジェクトの中でシステムの非機能領域を担当。

みずほリサーチ&テクノロジーズへ入社を決めた理由を教えてください。

高津

夏に実践型インターンシップに参加して、2週間の業務体験を行ったのがきっかけです。実際の業務を体験する中で、大学院で専攻している再生可能エネルギーに関する日本の現状や課題について深く学ぶことができました。私の研究の延長線上ということもあって、再生可能エネルギーを導入するための将来的な制度の在り方に強い興味を持ちました。私が研究してきたことを、働きながらさらに深めることができて、さらにその成果として政策立案支援という形で社会貢献ができるという点に魅力を感じました。また、シンクタンクに対して抱いていた堅いイメージがなく、社員の皆さんもフランクでざっくばらんでした。そんな雰囲気にも惹かれました。

渡邉

共感できます!私も社員の人柄に惹かれた部分が大きかったですね。面接の時、各部署の社員から業務実績やレポートを使いながら仕事内容を説明してもらったのですが、それがとても丁寧で、寄り添ってくれる点が印象的でした。逆質問の時間も長くとってくれて、入社後の仕事のイメ-ジがしっかりできていたことも入社を決めた理由の一つです。

高津

渡邉さんが、シンクタンクを志望したきっかけはなんだったの?

渡邉

大学、大学院で憲法からマスコミュニケーション論まで幅広く研究活動に取り組んでいたのですが、その知的好奇心を活かす場としてシンクタンクが適していると思ったからですね。また、研究や執筆が好きだったこともあり、調査を行って、それを提案書やレポートといった形にするというコンサルタントの働き方も自分に合っていると思いました。山本さんは就職活動の時どんな風に会社を選んだの?

山本

大学で語学スキルを磨いてきたので、語学力を活かす場で働きたいと思っていました。それと、今の世の中においてデジタルやITは欠かせないものになっていると感じたので、英語だけではなく「英語×IT」を軸に仕事を絞り込んでいきました。当社は日本を拠点に海外のユーザとのやりとりで英語を活かすといった働き方だけではなく、英語スキルがフルに活かせる海外勤務のチャンスもあると知り、実際に海外赴任を経験された社員の方の体験なんかも聞いて、自分の軸と合っていると感じたので入社を決めました。

渡邉

ちなみに大学ではITスキルに関する勉強はしていたの?

山本

していなかったですね。ですが、不安はなかったです。面接の際に、入社後3ヶ月はITやシステム開発の基礎を学ぶ研修があると聞いていましたし、内定後からITに関するe-learningを受けることができてシステムエンジニアになる助走もつけられたので、入社後はスムーズにスキル習得できました。IT未経験者でも、きちんとスキル習得でき、活躍できる環境だと思います。

高須賀

私も理系出身ではあるものの、専攻していたのは物理です。研究で解析等、プログラムに触れる機会はありましたが、ITは遠い存在のように感じていました。就職活動をしていた時に思ったことは、多くの人が使うもの、多くの人に利便性や快適性を提供するものをつくりたいということ。それを実現するのがシステム開発であると思い、IT業界を志望しました。

山本

その中でも、当社を選んだ理由はなんだったの?

高須賀

当時は、〈みずほ〉の新勘定系システム 「MINORI」プロジェクトが終わり、そのノウハウを活かしながら外販に注力するなど会社が大きく変化していく時期だと説明会で聞きました。その変化と共に、自身も成長していくことができると感じて入社を決めました。

現在の仕事内容を教えてください。

高津

私は民間企業向けに、洋上風力発電に関する入札支援業務や事業化検討を担当しています。具体的には、事業化にあたって必要となる情報の収集・調査、提言を行ったり、落札するための戦略をお客さまと共に立案・検討しています。
その他には、官公庁の委員会運営も担当しており、有識者の先生へ委員を依頼することから議事の取りまとめ、委員会報告書の作成支援を実施しています。

高須賀

いつからプロジェクトに参加しているのですか?

高津

入社から3週間後くらいかな。部署にもよりますが、当社のコンサルタントは早い時期から現場を経験し、実践で仕事を覚えていくことが多いと思います。渡邉さんはどうでしたか?

渡邉

私の部署では、入社後2ヶ月間は研修の一環として、自分で自由にテーマを決めて部署の中で疑似的にヒアリングやアンケートを行い、調査報告をしていました。実際にお客さまとの仕事を始める前に、そういったコンサルタントとしての基本業務を練習することができたのはありがたかったですね。その後は、内閣府から受託している地方創生インターンシップ推進事業や関係人口創出拡大事業などの複数のプロジェクトに参画しています。各プロジェクトでは、関係者や顧客との打ち合わせ・ヒアリングを行ったり、研究会やセミナーの運営などを担当しています。高須賀さん、山本さんは、どんなプロジェクトに参加しているの?

高須賀

「J-Coin Biz」という企業向けのキャッシュレスサービスのプロジェクトに参加しています。「J-Coin Biz」はみずほ銀行が提供している個人向けキャッシュレスアプリの「J-Coin Pay」を応用したものです。「J-Coin Pay」は「送る」、「支払う」といったお金に関する様々な行為がスマホ上で完結できるアプリですが、企業向けには経費精算のコストを削減できる仕組みとして提供しています。入社する際、多くの人に利用してもらえる利便性が高いものをつくりたいという想いを抱いていた私にとって、企業で働く多くの人々に影響し、か「キャッシュレス」という時代の流れに乗った仕組みの開発に携われることはとてもやりがいになっています。山本さんは大きなプロジェクトに参加しているそうですね。

山本

そうですね、私はみずほ銀行の海外拠点のシステムを刷新する「SEIBI」プロジェクトに参加しています。これは海外約40拠点に新たなシステムを導入するという大規模なプロジェクトです。現在はニューヨーク拠点への導入に向けて開発を進めています。私は、導入するソフトウェアの仕様設定や性能確認テストなどを担当していて、社内での打ち合わせは勿論のこと、先輩と一緒にユーザとの打ち合わせに出席することもあります。様々な国・拠点で使われるシステムの仕様を決めていくため、任された仕事の重要さを日々感じています。

入社前と入社後、仕事や職場のイメージは変わりましたか。

高須賀

仕事に関して言えば、入社前は自分自身に割り当てられた業務を完遂することが重要だと考えていました。ですが、実際に仕事に就いて感じるのは、チームで仕事をしているので自分の業務だけではなく、他のメンバーとの課題の共有や、チーム全体の中での自分の役割を意識しながら仕事を行うことが重要だということです。実際私の所属するチームでは、他メンバーとのコミュニケーションをとる時間が多くあります。

山本

同じシステムエンジニアとして、私もコミュニケーションの重要性を感じています。システムエンジニアの仕事は、常にパソコンに向かってプログラミングをするイメージを持っていましたが、実際はそうではなく、チーム一丸となってプロジェクトを前に推進していくことが重要です。そのため一人で行う仕事と同じくらい、チームメンバーや社内外の関係者、お客さまなど、多くの人とコミュニケーションをとり目標とするゴールを共有することが大切だと感じています。

高津

私の場合、インターンシップに参加していたこともあり、コンサルタントに抱いていた調査や研究業務についてのイメージと大きな乖離はありませんでした。ですが、現在多くの企業の方々と仕事をしていく中で、ステークホルダーとの調整や工程管理を綿密にケアしていくという部分は、入社前のイメージにはなかったです。その点が同じ「研究」でも大学院の研究室と大きく異なる点でしたね。チームで仕事をする時に周りとコミュニケーションを取り合うという意味では、高須賀さんや山本さんと一緒ですね。

渡邉

私も高津さんと同じく「調査研究」という業務については想像通りでしたが、実際には他にも担えることが色々とあって、コンサルタントの仕事の幅の広さは想定以上でした。例えば、研修会やセミナーといったイベント開催時の事務局業務や当日の運営も、大きなウエイトを占めている点は驚きでした。また、思った以上に1年目から大きな裁量を与えてもらえる点も想定外でしたね。

高須賀

若手に任せてくれて、育てようとする雰囲気がありますよね。幅広く様々な業務を担当させてもらえて、成長する機会を多く与えてもらっているので、着実にスキルアップできる環境だと感じています。

山本

確かに、若手の成長にはとても前向きですよね。IT未経験だった私が、大規模プロジェクトで、責任ある仕事を任せてもらえていることからも、強く実感しています。また、入社して気付いたのですが、会社というのは与えられた仕事を遂行していくイメージを持っていたのですが、自分なりに考えて行動することが求められていると感じています。当然、そこには責任が伴いますが、主体的に考え、動くことが自分自身の成長にもつながると思っています。

渡邉

私も、日々自由な雰囲気の中で、伸び伸び仕事をしている実感があります。「新入社員だからこうしなければいけない」といった空気を感じることもありません。

高津

成長を後押ししてくれる風土があるというのは私も実感しています。私は早い時期からプロジェクトに参加したこともあり、はじめは目の前の業務に全力で取り組むことで精一杯でした。でも、それだけ業務に注力できたのは、周囲の先輩からのサポートやフォローがあったからだと感じています。非常に働きやすい職場であることは、間違いないですね。

仕事の面白さ・難しさを教えてください。

山本

新しいことを学ぶ楽しさ、面白さを実感しています。一方で、実際のプロジェクトでは複数の課題が関係しあうような複雑なものも解決していかなければなりません。その際の様々な関係者との交渉や調整には、まだまだ苦労することが多いですが、それらをクリアした先にやりがいを感じています。

高須賀

私も、打ち合わせにせよ勉強会にせよ、自分にはない新しい知識や考え方を学べるところに仕事の面白さを感じています。ですが、タイトなスケジュールの中で、高い品質を維持することは簡単ではありません。質とスピードのバランスをとって、開発を進捗させることに難しさを感じることもありますが、様々な経験を積むことでスキルアップにつながり、成長を実感できています。

高津

現在担当している洋上風力発電の入札支援業務は、「面白さ」と「難しさ」の両面を併せ持っています。例えば、国が定めている入札ルールに則り、コンソーシアムとして入札に勝てるような事業案をお客さまと共に検討する過程では、共創していく「面白さ」を感じる一方、お互いの意見や知見をどう統合していくか、という部分に「難しさ」も存在します。同じコンサルタントとして、渡邉さんはどうですか?

渡邉

私は業務を通じて、社会課題に取り組む最新の政策や事例、積極的な団体の活動に多く触れることができるため、知的好奇心を刺激されることに面白さを感じます。一方で、研修会やセミナー運営を行う中では、先行事例の紹介だけではなく、セミナーに参加している方々が実践できるかどうかという目線でのコンテンツ設計が必要となるため、企画する立場としての難しさも感じています。
それでも、みなさんと同じようにそれが成長するチャンスだと思うので、ポジティブに取り組んでいます。

今後の目標・キャリアについて教えてください。

高須賀

新たなサービスを、ゼロから自分で企画して、世の中に提供していきたいと思っています。ただ、そのためには技術の研鑽も必要だと思うので現在業務で使用しているクラウドに関する資格取得にも挑戦しています。また、この資格取得に限らず、新しい技術に関する専門性も高めていきたいと考えているので、社内で開催されるAIコンテストにも出場してみたいと思っています。

山本

入社時に魅力に感じていた海外で働くことに対する思いは、今も変わっていません。海外では言語の壁や文化の差異がある分、コミュニケーションスキルの重要性がさらに高いと思うので、今参画する大規模プロジェクトを通して、システム開発スキルだけでなく、マネジメントや調整のスキルも磨いていきたいと思います。高津さんは、やはり再生可能エネルギーに関するプロを目指すのですか?

高津

そうですね。学生時代から取り組んできたテーマなので、一つの専門性として確立したいとは思っています。現在担当している洋上風力発電をはじめとする再生可能エネルギーは、「脱炭素社会」実現に向けた重要なカギとなります。今後も業務を通じて専門性を高めながら、「脱炭素社会」や持続可能な社会の実現に貢献し続けたいと思っています。現在は洋上風力発電のプロジェクトを中心に業務を行っていますが、専門性が狭くならないよう、再生可能エネルギー全般のプロジェクトに参画できるように知見を広げていきたいです。渡邉さんはどうですか?

渡邉

私はこれまで雇用・労働分野における多様な政策や取り組みに触れてきましたが、当面はこの分野において引き続き様々なプロジェクトに参画し、専門性を磨いていきたいと思っています。さらに先の目標は、医療や介護、教育等といった社会保障政策に係る様々な分野のプロジェクトに参画して、自分の得意分野や自分ならではの専門領域を見つけていくことです。その上で、コラム執筆や講演などの対外的な情報発信にも挑戦しながら、より良い社会の実現のための活動をしていきたいと思っています。

※所属部署は取材当時のものになります。