ページの先頭です

低出生体重児や多胎児の保健指導に関する啓発パンフレット等を作成

小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する研究結果

2019年6月17日
みずほ情報総研株式会社

みずほ情報総研株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:向井 康眞)は、平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究」を実施しました。

出生時の体重が2500g未満の低出生体重児は、発育・発達の遅延や障害、健康上のリスクが、通常よりも大きいことが指摘されています。また、多胎児(ふたご・みつご等)は体重2500g未満で生まれることがきわめて多く、さらに2人・3人の赤ちゃんを同時に育てることの大変さも伴います。そのため、子どもの成長に関する保護者の様々な不安や育児上の困難を把握し、必要に応じてきめこまやかな支援を行うことが必要です。

本調査研究では、保護者へのwebアンケート調査を通じて、小さく産まれた子ども(低出生体重児や多胎児)の健康・発育・発達に係る不安や支援ニーズが、通常の大きさで産まれた子どもとどのように違うのかを把握するとともに、インタビュー調査等を通じて、低出生体重児や多胎児のいる家庭を対象とした自治体等による保健指導や各種支援策の好事例をまとめました。

さらに、今回の調査や既存文献の成果をもとに、低出生体重児や多胎児のいるご家庭の保健指導等において活用できるパンフレット(保健指導マニュアル)やリーフレットを作成しましたので、ご案内致します。


低出生体重児のいる家庭に関する保健指導マニュアル
「低出生体重児保健指導マニュアル」
多胎児のいる家庭に関する保健指導マニュアル
「多胎児支援のポイント」
多胎児の保護者向けのリーフレット
「ふたご、みつごを育てるあなたへ」
図1
図2
図3

調査から見えた課題や支援ニーズ

低出生体重児の保護者の抱えやすい課題

  • 子育てを「大変と感じる」保護者の割合は、出生時の体重が「1999g以下」「2000-2499g」「2500g以上」の間に大きな差はない一方、具体的な心配ごとについては異なり、出生時体重が少ないほど、「体重の増え方」や「発達の順調さ」等について心配に感じる保護者が多い。

多胎児の保護者の抱えやすい課題

  • 多胎児の保護者は、特に子育てに大変さを感じやすい。大変さのピークは「退院直後のころ」。
  • 主な大変さの内容は、「保護者の心身の疲れ・孤独感・不安感」「外出することの大変さ」。
    「妊娠中からのアセスメント・情報提供・支援」「父親・パートナー等への働きかけ」「日常生活の負担軽減・外出支援や仲間づくりを通じた孤立防止」等が特に重要

多胎児のいる家庭の支援にあたっての課題

  • 多胎児のいる世帯数は少ないため、単独自治体では仲間づくり等の集団支援が難しいことがある。
    →単独自治体では難しい場合、多胎児の妊娠・分娩に対応する医療機関等との連携が考えられる

啓発パンフレット等のポイント

低出生体重児のいる家庭に関する保健指導マニュアル「低出生体重児保健指導マニュアル」

  • これまであまり焦点が当てられてこなかった出生時の体重が「2000~2499g」の子どもについても、保護者の心配や気持ちに寄り添った対応の必要性を整理。

多胎児のいる家庭に関する保健指導マニュアル「多胎児支援のポイント」

  • 「支援のポイント」として、「妊娠中からの継続的な関与」「育児環境のアセスメント」「父親・パートナーに向けた支援」等を詳しく解説。

多胎児の保護者向けのリーフレット「ふたご、みつごを育てるあなたへ」

  • 子どもの成長に応じて大変さや不安の内容が変遷することを踏まえ、時期ごとの見通しが立てられるよう、子どもの状況や保護者へのメッセージを掲載

パンフレット(支援マニュアル)は保健指導を担当する保健師の方を対象とした構成とし、リーフレットは保健師や自治体等を通じて多胎児の保護者に配布されることを想定したものですが、いずれも、自治体関係者や医療関係者など、支援に係る方々にも参考となる資料としてまとめています。

より詳しい調査結果、パンフレットやリーフレットの内容は、以下をご確認ください。

本件に関するお問い合わせ

報道関係者からのお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
広報室 井川 公規
電話:03-5281-7548
E-mail:info@mizuho-ir.co.jp

調査内容に関するお問い合わせ

みずほ情報総研株式会社
社会政策コンサルティング部
村井 昂志
電話:03-5281-5275

社会政策コンサルティング部03-5281-5277

ページの先頭へ