IT・DXの課題に幅広く対応し、企業の変革に伴走するDX支援コンサルティング

2024年2月

経営コンサルティング部 主任コンサルタント

野澤 由紀子

経営コンサルティング部 主任コンサルタント

山本 奈津子

生産性の向上や新たな価値の創出に欠かせないDX。その必要性が認識されていながらも、多くの企業が推進できていないという課題を持っています。その課題を解決するべく、システムエンジニアとしての知見を活かしてDX支援コンサルティングに取り組む野澤 由紀子と山本 奈津子が、仕事の意義とやりがいを語ります。

アライアンスやグループのネットワークにより、企業の多様なニーズに対応

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▲経営コンサルティング部 主任コンサルタント 野澤 由紀子

IT・DXの現状調査・戦略策定から、基幹システム更改に向けた計画策定まで、幅広いサービスを提供しているみずほリサーチ&テクノロジーズのDX支援コンサルティング

経営コンサルティング部 DX戦略チームで主任コンサルタントを務める野澤は、DX支援コンサルティングの役割をこう語ります。

野澤:DXは、現代において企業の成長戦略に欠かせない重要な取り組みです。しかし、その重要性が認識されていながらも、未着手である企業もまだ多いと言われています。

そこでDXの取り組みを検討されているお客さまに伴走し、変革に向けたさまざまな課題にともに取り組んでいくのが私たちの役割です。主に中堅・中小企業さまを対象に、ITやDX戦略の策定をはじめ、DX組織の運営、基幹システムの導入や更改における計画立案などの支援を行っています。

野澤と同じチームで主任コンサルタントを務める山本。企業内のDXを推進する上で欠かせない人材教育も担当しています。

山本:お客さまの中には、DXに関する知識がないため何から着手すればよいかわからないという方もいらっしゃいます。そのためDX戦略の立案と両輪で、DXの実行に必要なITリテラシーの習得についても支援を実施。講師として、プロジェクトを成功させるために留意すべき点などを研修やワークショップでお伝えしています。

さらに山本は、企業のDX構想を社員にわかりやすく伝える施策として、動画制作・活用の提案も行っています。

山本:当チームの強みとして、優れたサービスや技術力を持つ企業とのアライアンスが挙げられます。動画制作もアライアンスを活かした取り組みの一つです。当社の高い専門性と外部の知見をかけ合わせることで新しい価値を創出し、お客さまの多様なニーズにお応えしています。

多様なニーズに対応する上でもう一つ重要となるのが、グループ内での連携です。〈みずほ〉の総合力を活かし、お客さま支援に取り組んでいると野澤は話します。

野澤:各支店や法人部の営業担当には、DXに関するお客さまのさまざまなお悩みが寄せられています。そうしたお声に対してグループ一体でお客さまの課題と向き合い、ご支援していく体制を構築しています。

システムエンジニアとしての知見を強みとして、IT調達の円滑な実行もサポート

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▲経営コンサルティング部 主任コンサルタント 山本 奈津子

DX構想の策定や組織運営とともに、DX支援コンサルティングが強みとしているのがIT調達の計画策定です。その背景にはコンサルタントのバックグラウンドがあると野澤は言います。

野澤:DX戦略チームには、私や山本のようにシステムエンジニアとしての経験を持つコンサルタントが多数所属しています。そのため基幹システムの更改において、お客さまとシステムベンダー会社とのコミュニケーションをつなぐ仲介役として、プロジェクトの方針策定や要求定義、手段選定までを円滑に実現することが可能です。

もともとシステムエンジニアとしてキャリアをスタートした野澤と山本。野澤は勘定系システムの開発・運用業務を担当していました。

野澤:約14年間システムエンジニアとして経験を積んだ後、DX支援コンサルティングの前身である、企業のプロジェクト管理組織のサポートを行うPMO支援サービスを担う部署に異動しました。それまでは開発一筋でしたが、研修や勉強会を通じてコンサルタントに必要な知識を学ぶとともに、OJTを通じて着実にスキルを習得していきました。

一方の山本は、全社横断でシステムエンジニアを育成するための施策を担当していました。

山本:社内向けのIT教育の企画立案や実行に携わり、ITが未経験の新入社員でもシステム構築のスキルが体得できるような研修の講師を担当。また、2018年にはAIの専門組織「AI Powerhouse」の設立にともない、全社のAI人材の育成に関する基本方針の策定や、AI活用スキルの向上に向けたコンテストの企画などにも参画しました。

人材教育を中心に一定の経験を積んだ山本。キャリアの可能性を広げるため、社内公募制度を活用してDX支援コンサルティングサービスを担う部署に異動します。

山本:当社が手がける事業は多岐にわたり、それらを管轄するさまざまな部署があります。どの部署を経験することがより自身の成長につながるかを当時の先輩方にも相談し、お客さまと向き合うコンサルタントに挑戦できる部署への異動を希望することにしました。

こうしてシステムエンジニアからキャリアを転換し、現在はコンサルタントとして活躍する2人。培った専門知識を強みとしながら、質の高いコンサルティングを提供するために大切にしていることがあります。

野澤:お客さま先においてDXに関わるすべての部署を巻き込み、取り組みを自分事としてとらえてもらうことを心がけています。経営層、現場担当者、システム担当者は、最初から同じ方向を向いているとは限りません。

そこでプロジェクト立ち上げの際にはキックオフミーティングの場を設け、社長からプロジェクトの意義を社内共有いただき、各部署の立場からもご要望をお話しいただくなど、会社が一体となって取り組める体制づくりから支援することを大切にしています。

山本:私が常に意識しているのは、お客さまの企業・事業としての目的を達成するために、DXを活用するということです。企業・事業の視点から見ればDXはあくまでも手段であり、それ自体が目的ではありません。

もっとも重要なのは、お客さまが本当に実現したいのは何かということです。それを明確化し、DX構想へと落とし込むために、お客さまの想いや考えを丁寧に引き出すコンサルティングを心がけています。

着実に積み重ねてきたコンサルタントとしての成長。課題の解決に貢献できる喜び

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今年の3月までお客さま先に常駐していた野澤。約2年半にわたり、DX組織の運営と個別施策を支援するプロジェクトに取り組みました。

野澤:担当させていただいたのは、基幹システムの更改検討から始まり、当社が10年以上お付き合いさせていただいているお客さまです。光学文字認識機能にAI技術を融合させたAI–OCRとExcelマクロの活用による業務効率化検討施策において、対象となる業務の精査から安定的な運用に向けた体制構築までを伴走支援させていただきました。

各部署からの要望を吸い上げながら、野澤は実現可能性や導入後の効果について検討。その際重視していたのは、目の前の課題解決にとどまらない取り組みです。

野澤:局所的な業務効率化ではなく、全社的な最適化を図ることがお客さまの重要目的でした。そのため取り組み実現後の未来図をお客さまとともに描きながらプロジェクトを推進。現場のニーズを集約し、全体最適に向けてどの現場要望を採用すべきかを精査しながら、バックキャストで一つひとつの要望に対し計画的に取り組む貴重な経験となりました。

一方の山本が印象的だったと話すのは、ある老舗食品製造業のDX構想策定のコンサルティングを担当した経験です。

山本:外部環境が大きく変わる中で、老舗企業として培ってきた強みを生かしながら今後企業としてどのように成長していきたいのか、そのために変革したいことは何か、どのようにDXに取り組む必要があるのかをご経営層との対話を通じ、整理しました。

こうした経営のお考えを社内に伝え理解を浸透させるため、最上流からDX構想の策定に携わり、動画制作の提案をさせていただきました。経営とDXとを直接結びつけながら、構想段階から参加する機会をいただき、以前より高い視座を持てるようになったと感じます。

もう一つ山本が成長につながったと感じているのが、IT調達の計画策定で携わった案件です。合意形成のプロセスを学ぶ貴重な機会だったと振り返ります。

山本:M&Aによってグループとして成長してきたという背景から、グループ内のステークホルダーごとにIT選定や予算配分についてご意見が異なり、意思決定の難度が高まっている状況でした。そこで徹底したのが、プロジェクトの目的に立ち戻るということです。目的を各ステークホルダーさまとともに確認し、最終的に合意形成を得ることができました。

お客さまと真摯に向き合う中でコンサルタントとしての知見を着実に深めている2人。企業の課題解決に貢献する仕事のやりがいを次のように語ります。

野澤:先述の案件ではお客さま先に常駐させていただいたため、現場における業務効率化の実現までを見届けることができ、大きな効果を実感しているというフィードバックを直接いただくことができました。戦略策定に留まらず、施策導入に向けたご支援も担当できるDX戦略チームだからこそ得られるやりがいだと思います。

山本:DXやITに関する知識やノウハウがなく、何から着手すればよいかわからない。そんなふうに悩んでおられたお客さまが、具体的なアクションに向けて、立場の異なる方々を含めて全社的な意思決定を達成されたり、次の一歩を踏み出して効果を出されたりすると、コンサルタントとして貢献できたという喜びを感じます。

ワークライフバランスが実現できる環境で、やりたい仕事も働きやすさも追求

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あらかじめ用意されたツールやシステムを提供するのではなく、公正中立な立場から課題解決の提案ができることが自社の強みの一つだと話す野澤。オーダーメイドの対応ができる強みを活かし、今後注力したいことがあります。

野澤:お客さまの中には、業務がすべて紙ベースで行われており、DX以前にデジタル化ができていないという課題を抱えていらっしゃるケースも多くあります。お客さまそれぞれの状況に応じた最適なDX構想の策定ができるよう、システムの中身や業務ごとの理解をさらに深めていきたいと考えています。

野澤の言葉にうなずく山本。質の高いコンサルティングを行うためには、企業を詳細に知ることが欠かせないと話します。

山本:システムエンジニアとしての開発スキルや経験を活かせるとはいえ、お客さまによって事業の内容は異なり、使用されている会計システムや販売管理システムもさまざまです。お客さまごとの事業や業務が実際にどう行われているのかを詳しく学ぶことで、一歩踏み込んだソリューションがご提案できるようになりたいと考えています。

コンサルタントとしてさらなる成長をめざす2人。意欲的に仕事と向き合えるのは、みずほリサーチ&テクノロジーズという環境によるところが大きいと野澤は言います。

野澤:当社にはIT開発やAI・データ活用、経営戦略など、各分野に特化した専門部署があります。そして〈みずほ〉内の連携により、DXに関するお客さまのさまざまなご要望を集約することが可能です。そのため、社内やグループの強みを活かして多様な角度からお客さまを支援することができ、幅広い案件に携われることが魅力だと感じます。

また、働きやすさの観点からも、性別に関係なく育児休業を取得しやすく、メンバー同士でフォローし合える体制が構築されているなど、ワークライフバランスが取りやすい環境です。私自身も現在子育て中なのですが、在宅勤務を取り入れて仕事と両立することができています。

一方の山本は、副業・兼業制度を活用してナレーターとしても活躍。社員の挑戦を支援する環境に魅力を感じていると話します。

山本:営業動画のナレーションのほか、お客さま向けのウェビナーや展示会で司会を務めるなど、副業のスキルを本業にも活かしてきました。こうしてキャリアの幅を広げることができるのは、社員の成長を後押ししてくれる環境があるからだと感じています。業務に役立つさまざまな研修が受講できるなど、教育制度が充実していることもその一つです。

また、希望の職務に応募できるジョブ公募制度があるほか、新サービスの立ち上げメンバーに応募できるなど、グループワイドに新しいことに挑戦できる機会が多数提供されています。そうしたチャンスを活かし、思い描くキャリアやライフプランを実現したい方には、理想の職場だと思います。

みずほリサーチ&テクノロジーズを舞台に、挑戦を続ける2人。これからも企業の課題に寄り添い、目的の実現に向けてより質の高いDX支援コンサルティングを追求していきます。

※ 記載内容は2023年12月時点のものです

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