
今回は、みずほリサーチ&テクノロジーズのコンサルタントに興味を持つ学生向けのインターンシップを紹介します。企画を担当した渡邉 絵里子、学生時代に参加した間中 孔士、メンターを務めた稲場 未南に、実施内容や特徴について語ってもらいました。
楽しさの中に、刺激的な学びを。コンサルタントの魅力も大変さもありのままに伝える
▲コンサルティング推進部 マネジャー 渡邉 絵里子
——渡邉さんのご経歴と現在担当している業務について教えてください。
渡邉:私は2012年の入社以来サステナビリティ領域の部署にて、官公庁や民間企業向けのコンサルティングに従事していました。2023年に異動し、コンサルティング本部の新卒採用企画のほか、職場環境の改善など組織開発を担当しています。
——新卒採用で学生と向き合う中で、どういうことを大切にしていますか?
渡邉:仕事の魅力やおもしろさはもちろんですが、大変な側面も正直に伝えることです。ありのままの姿を伝えることで、学生の方が自分に合った企業を見つけられるようにサポートしたいと考えています。
——コンサルタント志望者向けのインターンシップについて、概要を教えてください。
渡邉:コンサルタントがどのような業務を行っているのか、提案書の作成というワークを通じて、仕事の進め方や考え方を実体験いただける「Experience コンサルタント」というコースを用意しています。コンサルタントを志望している方はもちろん、なんとなく興味はあるけれど仕事のイメージがわからないという方まで、幅広い学生の方を対象としています。
——企画を考える上で、学生のためにどのようなことを意識しましたか?
渡邉:楽しさの中に、刺激的な学びが得られるような内容を意識しました。当社ではソーシャルデザイン、サステナビリティ、デジタルコンサルティング、戦略・経営コンサルティング 、人事戦略、官民連携(PPP/PFI)の6つの領域別に採用を行っています。
これにあわせて「Experience コンサルタント」でも領域ごとにプログラムを用意しているため、関心のあるプログラムを選択いただき、より興味に合った体験をしていただくことが可能です。
評価されたのは自由な発想力。若手のアイデアを尊重してもらえる社風を実感
▲デジタルコンサルティング部 コンサルタント 間中 孔士
——間中さんのご経歴と現在担当している業務について教えてください。
間中私は2022年の入社以来、デジタルコンサルティング部に所属し、主に民間企業向けに経営高度化やDX推進、システム刷新などを担当しています。その他に、官公庁向けに政策推進やシステム刷新にも一部携わっています。
——学生時代、当社のインターンシップへの参加を考えたのはなぜでしょうか。
間中:先ほど渡邉さんのお話にもあったように、自分の興味がある領域を選べることに魅力を感じたからです。デジタルという領域で、官民双方の課題解決に携われる企業を調べていたところ、こちらのインターンシップを知りました。
学生の身からすると、コンサルタントの仕事はイメージがしづらかったため、実際の業務や働く人の雰囲気を知りたいと考え、参加を決めました。
——取り組んだ内容と、参加した感想を教えてください。
間中:お客さまの課題解決に向け、チームで議論して提案書をまとめ、最後にプレゼンテーションを行いました。プロジェクト提案を疑似体験する中で、プロジェクト全体の流れを理解でき、実際の調査方法を学べたのが興味深かったです。何よりコンサルタントである社員の方からのフィードバックがとても勉強になりました。
社員の方々は優しくて穏やかながら、熱意のある方ばかり。1日という短い期間でも、コンサルタントという仕事の解像度が非常に高まり、社風も理解できました。
——インターンシップでとくに印象的だったことは何ですか?
間中:フィードバックの際、自由な発想力を評価していただいたことです。私が取り組んだのは、テーマパークの運営会社に対する新規事業の提案でした。実現可能性に改善余地があるというご指摘を受けた一方で、創造性を評価していただき、「これからもお客さまの想像を超える発想を大切にしてほしい」と言っていただいたことが印象に残っています。若手のアイデアも尊重してくれる会社なのだと感じました。
インターンシップを通して学んだ「論理的思考力」「アイデアの実現可能性」「創造性」の重要性は、コンサルタントとしてだけでなく、社会人に必要な素養として今もなお意識しています。
——参加を検討している学生の方へアドバイスをお願いします。
間中:コンサルタントの仕事を理解できていないからとためらわずに、それを知る機会だと捉えて気軽に応募していただきたいです。参加を検討している方の中には、現在大学院での研究や公務員試験の対策で忙しく、就職活動になかなか時間を割けない方もいると思います。そのような方こそ、この機会をぜひ活かしてもらいたいです。
主体性を発揮できるようにサポート。参加することで自分の強みを見つけられるように
▲デジタルコンサルティング部 マネジャー 稲場 未南
——稲場さんのご経歴と現在担当している業務について教えてください。
稲場:私は2010年にコンサルタントとして新卒入社し、情報通信系のリサーチを行う部署で経験を積んできました。現在は間中さんと同じデジタルコンサルティング部に所属し、民間企業のお客さまに対してデジタル技術を使った新規事業の創出をご支援させていただいています。
——メンター役を務めるにあたり、どのようなことを意識しましたか?
稲場:インターンシップはオンラインで開催され、チームに1日付き添いながら課題解決の助言を行いました。その中で意識したのは、なるべく対面と変わらない雰囲気をつくるため、近い距離感で気さくに話しかけることです。
また議論を誘導せず、学生の方が主体性を発揮できるようサポートすることも心がけました。コンサルタントには主体性が非常に重要であり、そのことを体験から学んでほしいと考えたからです。
——学生をサポートする中で、気づいたことや印象的だったことを教えてください。
稲場:参加していただいた皆さまはデジタルネイティブ世代のため、情報収集スキルがとても優れていると感じました。調べたことを共有し合うのもスピーディーで、デジタルツールの活用力がすばらしかったです。
一方で、情報収集自体が目的化してしまっていると感じた場面がありました。グループワークの中で時間を決めて情報収集を行ってもらったのですが、そこからうまくアウトプットを生み出せていなかったのです。その要因は、何のために、何を調べるのかが議論しきれていなかったことにあると思います。
情報収集はあくまでも手段です。問題の本質はどこにあり、その解決にはどのような情報が必要になるのか。それを最初に考えることが重要であると、フィードバックで伝えました。
——これから参加する学生の方に、どういう経験をしてほしいですか?
稲場:インターンシップはグループワークになるので、他者との関わりの中で自分の強みを発見する機会にしていただきたいです。会社ではチームでの仕事が基本となります。どういう環境なら自分らしさを発揮できるかを知ることで、社会人として活躍するイメージが描きやすくなるはずです。そして参加しないとわからない、当社の雰囲気をぜひ体感してほしいと思います。
少しでも興味があれば参加を。コンサルタントだけでなく社会人としての学びも充実
——インターンシップの開催時期を教えてください。
渡邉:学生の皆さんのご都合に合わせて参加いただけるよう、夏、秋、冬に開催しています。たとえば、夏は公務員試験の対策や研究活動で忙しいという学生の方は、秋以降にご参加いただければと思います。
——どのような学生に参加してもらいたいですか?
渡邉:コンサルタントという職業や、当社の事業が少しでも気になっていればぜひ参加していただきたいです。もし参加後にご自身の希望とはマッチしないことがわかり、他社に就職することになったとしても、ここでの経験が将来何かの役に立てばうれしく思います。
たとえば民間の企業に就職し、コンサルタントに発注する立場になったとき、どういう仕事の進め方をするかを知っていれば、課題解決に向けてより建設的な議論ができると思います。
——とくにアピールしたいインターンシップの特徴は何ですか?
渡邉:通常2週間程度かかるコンサルタントの提案活動を、1日に凝縮して“タイパ良く”体験できることです。また、5~8人程度のチームに1人のメンターが付き、伴走しながら成長を促すのも特徴の1つです。若手に対する当社の教育方針を感じていただけると思います。
間中渡邉さんがおっしゃる通り、入社後も先輩方が丁寧に指導してくださり、本人の意志を尊重しながら育成する風土を実感しています。私は就職活動の軸として、働きやすさや人間関係も大切にしていました。インターンシップで社員の方がとても親身に質問に答えてくださり、人柄の良さを感じたことも入社理由の1つとなっています。
——コンサルタントに興味がある学生の皆さまへ、メッセージをお願いします。
渡邉:お客さまの課題を解決するには、提示された範囲だけでソリューションを考えるのでなく、範囲を超えてさまざまな選択肢を考えられる思考力も大切です。
コンサルタントとして働く際には「専門性」が必要であるということは皆さんお聞きになっていると思いますが、ここでの「専門性」とは、担当領域に関する知見はもとより、法制度や技術も含めて広範な知識・経験を意味します。
そのため、常に新たな知識を習得し続けなければなりませんし、また1人ではなくチームで「専門性」を発揮していくことが重要と考えています。こうしたコンサルタントのリアルを知るきっかけになればと思います。
稲場:近年、AIが急速に進化していますが、コンサルタントはAIを敵視するのではなく、適切に利活用していく必要があると考えています。
これまでコンサルタントが時間を費やしていた情報収集やレポート作成がAIで代替できるようになれば、人としてのコンサルタントの価値が何なのかが問われるようになります。当然、より高度な付加価値の提供へとシフトしていくわけですが、それとは別軸で、お客さまの課題に寄り添える気持ちや誠実性など、「人の良さ」といった定性的な価値もより求められると感じています。
1人の“人”としてお客さまに伴走する中で、私たちだから任せたいと思っていただける関係性を築くこと。そうしたコンサルタントとして必要なソフトスキルについても、インターンシップを通じて学んでいただければうれしいですね。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです
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