
大学のアセットオーナー・プリンシプル対応を考える
2024年12月10日
年金コンサルティング部
鈴木 麻悌
年金コンサルティング部
立石 奈津美
年金コンサルティング部
吉村 礼
本記事のPDFデータはこちら(PDF/2,355KB)ナレッジ・オピニオン
要約
アセットオーナー・プリンシプルは、資産運用の責任を果たすための共通原則であり、資産運用を行う学校法人として大学も受入れが期待される。このプリンシプルは、受益者の最善の利益を考慮しつつ、運用目的・目標を明確化、組織体制の強化、適切な運用方法の選択とリスク管理、運用状況の「見える化」、投資先企業の持続的成長を促すスチュワードシップ活動やESG投資の実施等が求められる。大学がプリンシプルに公に賛同することは、資産運用を通じて企業や経済の成長を促し、受益者に利益を還元するインベストメントチェーンを構築する上で重要な意義がある。また、プリンシプルには法的拘束力がなく、「コンプライ・オア・エクスプレイン」のアプローチを採用しているため、各アセットオーナーは柔軟な対応が可能となる。本稿では、大学のアセットオーナー・プリンシプル受入れに向けた対応案を検討・概説する。
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