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緩慢すぎる景気回復

─ 経済のサービス化・無形化の影響も ─

2024年9月19日

調査部 経済調査チーム 主席エコノミスト 河田 皓史

概要

  • 2020年5月を「景気の谷」として、4年以上にわたって景気拡張期間が続いている模様である。もっとも、今次局面の景気回復ペースは非常に緩慢なものにとどまっている
  • こうした緩慢さの背景には今次局面に固有の要因(家計への分配不足など)もあるが、経済のサービス化・無形化が進んだことで構造的に景気の振幅が小さくなっている面もあるとみられる
  • 経済のサービス化・無形化により循環特性が変化している可能性も踏まえれば、景気基準日付のベースとなる景気動向指数も「新しい指数」をメイン系列にするのが妥当と思われる
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