みずほインサイト
米国経済の二極化~家計編~
─ 二極化の進行はバイデン民主党への逆風に ─
2024年7月8日
調査部 経済調査チーム 主任エコノミスト 菅井 郁
kaoru.sugai@mizuho-rt.co.jp
概要
- 米国の個人消費は高インフレ・高金利のもとでも堅調さを維持しているが、6月FOMC議事要旨では低所得層と高所得層で消費に格差が生じる「二極化」の進行に対する警戒感も示された
- 資産効果に支えられた高所得層が高水準の消費を維持する一方、低所得層は高金利、高インフレ、雇用悪化の三重苦に直面している
- 先行きは「ソフトランディング」を見込むが、二極化の傾向はより強まる可能性が高い。低所得層の経済的不満の高まりは、大統領選を控えた民主党現政権にとっての逆風に