みずほインサイト
米国経済の二極化~企業編~
─ ソフトランディングへの狭き道 ─
2024年7月18日
調査部経済調査チーム 主任エコノミスト 白井 斗京
tokio.shirai@mizuho-rt.co.jp
概要
- 一見好調に見える米国企業セクターだが、企業規模別にみると、大手テック企業を中心とする上位企業の強さが、その他企業の減速を覆い隠している
- 上位企業は、DXの進展を追い風とした好調な収益、債務負担の軽さ、多額の有利子資産がもたらす受取利息により、高金利環境でも業績好調を維持している
- しかし、雇用の大半を担う中小企業への下押し効果は着実に表れている。米国経済はソフトランディングへ向かうと予測しているが、中小企業の雇用急減により景気後退に陥るリスクは残存