COMSOL Multiphysics® マルチフィジックスシミュレーションソフトウェア 機能詳細
COMSOL Multiphysics®は、基本機能を実装した基本モジュールと、専門機能に特化したアドオンモジュールが準備されております。また、アドオンモジュールの中にも、専門分野の解析機能に特化したものと、最適化などの汎用モジュールやインターフェースモジュールであるLiveLink™機能が存在します。
詳細については、以下のCOMSOL社のWebサイトをご確認下さい。
以下、概要を紹介しますが、当社のWebサイトとCOMSOL社のWebサイトの内容が異なる場合は、後者を正とします。
基本機能 (基本モジュール)
1. 統合GUI環境 COMSOL Desktop®
COMSOL Desktopは、形状モデル作成、計算条件の設定、メッシュ作成、計算の実行、結果処理までの一連のプロセスを実行するためのユーザーフレンドリーな対話型統合GUI環境です。
（1）CAD作成
一般的なブロックや球などのCAD作成に加え、押し出し、回転やスイープなどの充実した形状作成機能を有しており、様々な形状を作成することが可能です。また、複雑形状に関しては、CADインポートモジュールやLiveLink機能との組み合わせにより、CADデータのインポートや同期が可能となります。
- インポートおよび同期に対応可能なCADフォーマット一覧はこちら
https://www.comsol.jp/products/specifications/cad
（2）メッシュ生成機能
4面体、6面体メッシュに対応しており、複雑形状に対しても自動的にメッシュ生成（4面体）が可能です。エッジ、表面のメッシュサイズの指定やスイープメッシュを用いて個々の領域に応じた最適なメッシュサイズ制御を行うことができます。また、外部ソフトウェアで作成したメッシュの読み込みも可能であり、NASTRANフォーマットの入出力に対応しております。
（3）結果処理
ベクトル、断面、表面、ボリューム、流線などの描画機能および履歴データや線プロット、テーブルプロットなどのグラフ機能が充実しており、様々な方法で計算結果を可視化することができます。また、物理量の積分値、平均値、最大値、最小値などの計算処理も容易に可能です。
2.解析機能
電磁場、構造・音響、流体、伝熱および化学種輸送といった幅広い分野の解析を行うことができます。また、線形／非線形解析、定常解析／非定常解析／固有周波数解析／周波数領域などの各種解析方法を選択できるのと同時に、解析手法（直接法／反復法）の選択も可能といった柔軟性を持ち合わせています。コアソルバが一般的な偏微分方程式系に対応しているため、PDE機能を用いることによって分野を問わず物理現象全般に対してシミュレーションを実行することが可能です。
オプション機能（アドオンモジュール）
アドオンモジュールは基本モジュール（本体）に対し、各専門分野に特化した物理モデルや汎用解析機能、外部ソフトウェアと連携するためのインターフェースを追加します。解析内容に応じてアドオンモジュールを追加することによって、他のシミュレーションソフトウエアでは連成できなかった、または連成が困難だった複数の物理現象を含むマルチフィジックスシミュレーションを効率よく実行できるようになります。
- COMSOL Multiphysicsの製品概要はこちら
https://www.comsol.jp/products/ - COMSOL Multiphysicsの製品仕様一覧はこちら
https://www.comsol.jp/products/specifications/
1. 専門分野に特化した物理モデルを実装
電磁気系(AC/DC、RF、波動光学、光線光学、プラズマ、半導体)、構造力学＆音響系(構造力学、 非線形構造材料、複合材料、ジオメカニクス、疲労解析、ローターダイナミクス、マルチボディダイナミクス、MEMS、音響)、流体流れ＆伝熱系(CFD、ミキサー、ポリマー流れ、マイクロフルイディクス、多孔質材料流れ、地下水流、パイプ流れ、分子流、金属プロセス、伝熱)、化学工学系(化学反応工学、バッテリデザイン、 燃料電池＆電解槽、電気めっき、腐食解析、電気化学)といった各専門分野に特化した物理モデルを実装しており、先進的なモジュールと標準搭載物理モデルを駆使した高度なモデリング／シミュレーションを実現します。
詳細については、以下のCOMSOL社のWebサイトをご確認下さい。
当社のWebサイトとCOMSOL社のWebサイトの内容が異なる場合は、後者を正とします。
2. 最適化／材料データベース／粒子軌道計算
トポロジー最適化やインバースモデリングなどの最適化機能、流体や電磁場中における粒子の軌道計算機能を追加することが可能です。また、材料ライブラリの導入によって、半導体・光学材料・断熱材・鋼材・金属合金など数千種類の材料物性データを追加できます。
3. 各種ソフトウェアとの同期インターフェース (LiveLinkシリーズ)
COMSOL Multiphysicsと外部汎用CADやMATLAB®、Excel®との双方向同期通信をとるインターフェースツールです。形状作成の効率化やコマンドラインプログラミング環境を提供します。 特にMATLABとの親和性の高さは業界随一であり、あらゆるCOMSOL MultiphysicsのデータをMATLABでハンドリングすることができます。
- *MATRABはThe MathWorks, Incの登録商標です。
推奨環境
推奨される動作環境につきましては、以下のCOMSOL社のWebサイトをご確認下さい。
ライセンス形態
ライセンス形態については、以下のCOMSOL社のWebサイトをご確認下さい。