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確率論的破壊力学コード「PASCALシリーズ」に関するソリューション 解析事例

PASCAL

「PASCAL」は、原子炉圧力容器を対象とした破損確率解析コードです。加圧熱衝撃事象等の過渡事象が万が一発生したときにおける破損確率を算出します。このコードは、国際ベンチマーク解析等で多数使用された実績があります。

PASCAL

  • *非破壊検査実施時の感度解析の例。横軸は中性子照射量、縦軸は条件付破壊確率(圧力容器内にき裂が1個存在し、かつ過渡事象が発生した場合の値)。εはき裂が十分大きい場合に非破壊検査で検出される確率です。
  • *上記の図は、一般社団法人日本原子力学会様の許可を得た上で掲載しております。

PASCAL-EQ

「PASCAL-EQ」は、原子炉配管系を対象とした解析コードです。疲労や応力腐食割れ等の劣化事象を取り扱うことが可能であり、原子炉配管系以外にも幅広く対応することが可能です。EQはEarthQuakeの略であり、地震荷重を取り扱うことができることも特徴として挙げられます。配管形状、配管材質、運転状態、非破壊検査、初期き裂等の様々な条件を変更したパラメータスタディを行い、定量的な比較を行うことが可能です。

PASCAL-EQ

  • *縦軸の条件付き破断確率は、複数の仮定条件のもとで配管が破断する確率です。上記の結果は、コードの動作を検証するために、破断確率の高い解析結果が得られるように意図的に条件を設定した解析事例であり、実在する原子炉等のプラントを対象とした解析結果ではありません。
  • *上記の解析は、疲労によるき裂進展と応力腐食割れ(SCC)によるき裂進展の効果の両方をふくめています。解析の結果から、供用前検査の効果を定量的に把握することが可能です。また、供用時間5.0年の時点で、供用前検査の有無にかかわらず、供用中検査を実施する条件を設定しています。
  • *上記の解析結果は条件付き破断確率を示していますが、条件付きき裂貫通確率、条件付き漏えい検知確率についても評価することが可能です。
  • *上記の図は、独立行政法人 日本原子力研究開発機構さまの許可を得た上で掲載しています。

PASCAL-EC

原子炉配管系のエロージョン・コロージョン評価モデルに、確率論的な評価手法を適用した、減肉による配管の漏えい・破断確率を評価する解析コードです。配管の口径、流速、pH値、溶存酸素濃度、温度等を対象にした感度解析を実施することが可能です。疲労損傷による破壊クライテリアも適用されており、過渡事象や地震を考慮した寿命を評価できます。

PASCAL-EC

  • *縦軸の条件付き確率は、複数の仮定条件のもとで配管が漏えいまたは破断する確率です。上記の結果は、コードの動作を検証するために、確率の高い解析結果が得られるように意図的に条件を設定した解析事例であり、実在する原子炉力発電プラントを対象とした解析結果ではありません。
  • *上記の図は、独立行政法人 日本原子力研究開発機構殿の許可を得た上で掲載しております。

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