環境の変化にすばやく対応し、全体最適の視点から業務・システムを改善するために、エンタープライズアーキテクチャ(EA)のフレームワークに基づいて情報化戦略の策定を支援します。
背景
エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、無駄なIT投資を抑制し、組織のIT能力を高めるための業務・システムの統合化・合理化戦略です。元々は米国連邦政府における政府IT調達制度改革を実現する重要な手法として導入されたもので、EAが予算要求制度に組み込まれるなどIT調達制度の改革が着々と進行しております。我が国では、2003年の電子政府構築計画以来、中央省庁を中心にEA手法を採用したいわゆる「業務・システム最適化計画」が進められてきました。民間企業においては、メガバンクや大手小売業などの例に見るように、EAを、従来から検討を繰り返してきた業務モデリングとITガバナンスを結びつけることで、業務とITの関係の再整理やITシステム構築等に利活用されております。我が国において、その概念のみの議論から脱却し、EAの実践という次のステップが展開されており、EAの考え方やその目指すものについては確実に定着しつつあるといえます。
部分最適から全体最適へ
EAの一般的な定義を以下に示します。
- ビジネス環境の変化、情報技術の変化にすばやく対応できるよう全体最適の視点から業務・システムを改善するための仕組み
- 組織のミッションとビジョン、ビジネス、それを支える情報と技術を体系的に整理した業務とシステムの全体設計図であり、組織全体で共有するべき知識資産
組織と個別業務・システムの効率化を目指して構築された情報システムは経済環境の変化、構造の変化の中で、全体最適化を阻害する大きな問題となってきております。組織全体にまたがって、業務全般に渡る業務とシステムを把握することは困難なことではありますが、EAの枠組みにしたがってモデル化された設計図は全体像を俯瞰する重要なツールとなります。
関連情報
おすすめソリューション
多くのお客さまはEA(エンタープライズ・アーキテクチャ)への取組み経験が不十分です。組織内外の環境やEA成熟度を十分検討した上で、最適なEA導入計画の立案と遂行、実作業の実施をお手伝いします。
「企業合併や事業統合に伴う情報システムの統廃合」、「企業グループ全体としてのシステム基盤の整備」、「主要システムの再構築」等、情報システムの中期的な整備計画の策定を支援します。