- 概要
- 業務実績
長年にわたるCFD(数値流体力学)の経験を生かした 水理シミュレーションによって、港湾、河川および湖沼などの環境変化の事前予測・解決に取り組んでいます。
海岸、河川および湖沼は、私たちにとって身近な「自然の水」が存在する場所であり、その計画・管理は地域の生活・経済活動を支える上で欠かすことのできない重要なテーマです。特に、港湾・堤防工事などに伴う環境の変化を事前に予測し、望ましくない影響を未然に防止することは、環境保全・防災のための必須事項であるといえます。
みずほリサーチ&テクノロジーズでは、長年にわたるCFD(数値流体力学)の経験を生かした「水理シミュレーション」によって、これらの問題の事前予測・解決に取り組んでいます。

傾斜の異なる消波構造物における越波と回折(α-FLOWによる3次元波浪場の解析例)
α-FLOWを用いた水理現象の解析・検討
α-FLOWは3次元ナビエ・ストークス方程式モデルによる流体解析コードです。このため、複雑な水理現象を3次元のままでシミュレーションすることができ、その流況、圧力、せん断応力などを検討することが可能です。最近、計算機パワーの飛躍的向上によりその適用範囲も拡大し、導水管などを対象とした「内部流れ」から、取水・放水口や河床構造物など対象とした「外部流れ」まで、さまざまな現象の解析・検討業務を行っています。
水理シミュレーションの開発
当部では、様々な水理現象に適した
- 閉水路または開水路の1次元水路系解析コード
- 平面・鉛直波浪場などの2次元流体解析コード
- α-FLOWをベースとした3次元流体解析コード
等の開発業務を実施しています。
数値波動水路(CADMAS-SURF)の開発
数値波動水路・数値波動水槽(CADMAS-SURF)は、「数値波動水路の耐波設計への適用に関する研究会」が研究・開発を進めている、ナビエ・ストークス方程式に基づく鉛直断面波浪場の数値シミュレーションに特化したソフトウェアです。みずほリサーチ&テクノロジーズは、ソフトウェア開発担当および研究会事務局として、数値波動水路の適用性向上に取り組んでいます。
参考文献「“数値波動水路の開発”、富士総研技報、7(2000年)p.4~p.15」(PDF/964KB)
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担当:サイエンスソリューション部
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